最終更新日(update) 2022.11.01 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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令和4年2月号掲載 句会報 |
「仁尾正文先生の句碑」を巡る吟行会開催 |
浜松クリエート句会 渡辺 強 |
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師走に入った十二月一日、浜松クリエート句会の第二回の吟行句会を実施しました。師走に来ての吟行句会開催は、仁尾先生の「衣手」の句碑の清掃当番に当たり、この機会を吟行会にとの提案により、久し振りの吟行会となりました。 当日前夜は、冬の低気圧が過ぎて大雨となり、心配はありましたが、奥山方広寺の駐車場に九時に集合して、渥美先生や弓場先生を初め十名の参加にて、挨拶を早々に句碑へ移動し、皆の持参の清掃具にて清掃を行いました。前夜の大雨が枯葉や枯れ枝を搔き消してくれたお蔭でスムーズに丁寧に清掃を済ますことが出来ました。 吟行は、奥山方広寺境内の思い思いの場所を二時間ほどかけて探索して作句、句会会場に集合し、昼食も素早く済ませ三句投句、五句互選、先生の選評を頂きました。今回、投句の中で全く同じ句が出ると言う珍事も体験をしました。この句は没収となりましたが、良い初体験をしました。句会の終わる頃には冬日がさして、眩しい中での解散となりました。 今日の一句 寒禽や句碑のくぼみに昨夜の雨 絹 代 師の声を集むるやうに落葉搔く 忠 義 浮橋の真中に立ちて冬もみぢ 和 子 山寺に萌ゆるが如き冬紅葉 黄 琢 奥山に枯れし紫陽花十二月 恵津子 朝時雨去り一トンの大鬼瓦 允 男 大寺に薪の積まれ冬紅葉 眞由美 奥山の羅漢の庭に散る紅葉 倶 子 石蕗の花を残して路肩刈る 俊 二 半眼の五百羅漢や十二月 強 |
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令和4年2月号掲載 句会報 |
令和三年栃木県白魚火会 秋季俳句大会 |
佐藤 淑子 |
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紅葉の便りが届いてくる小春日和の十一月七日(日)、栃木県白魚火会秋季俳句大会が、宇都宮市中央生涯学習センターに於て開催されました。 十二時半受付開始、出席者二十八名、直ちに五句出句、句稿作成を行いました。 次いで開会行事に移り、星田一草会長の挨拶の後、新入会員の中田敏子さん、宇賀神利江さんお二人の紹介がありました。 続いて、曙同人に推薦された中村國司さんに祝福の花束贈呈を行いました。 その後、熊倉一彦さんによる記念写真撮影を行い、選句に移りました。選句については冒頭、星揚子さんから十句選、特選一句等の説明がありました。 披講は、いつも通り松本光子さん、中村國司さんお二人により淀みなく進行し、各自元気に名乗りを上げました。 選句の結果、最高得点は十七点の星田一草会長、二位は同じく十七点の松本光子さん、三位は十六点の菊池まゆさんでした。表彰は一位から五位までと、飛賞(七位、十一位)の七名に対してなされました。 その後、星田会長と加茂、齋藤(都)両副会長の選評がありました。 役員の特選と参加者の当日の一句は次の通りです。 星田一草 特選 紫蘇の実や母の細かな備忘録 宇賀神利江 加茂都紀女 特選 手を触るるわれも露けし一都句碑 柴山要作 齋藤 都 特選 透きとほる時の流れや鳥渡る 田所 ハル 柴山要作 特選 秋天へきりんの首の五本立ち 上松 陽子 秋葉咲女 特選 引き抜くや紅鮮やかな新さつま 阿部 晴江 阿部晴江 特選 秋らしき雲の形となりゆけり 齋藤 都 星 揚子 特選 影すこし揺れて華やぐ柿すだれ 菊池 まゆ 熊倉一彦 特選 折紙の重箱に詰む赤のまま 菊池 まゆ 大野静枝 特選 監督の鋭き気合鵙日和 五十嵐藤重 田原桂子 特選 握る手を離し駆け寄る猫じやらし 石岡ヒロ子 中村國司 特選 紫蘇の実や母の細かな備忘録 宇賀神利江 松本光子 特選 一羽づつ雀下り来て秋惜しむ 星 揚子 当日の一句(作者名五十音順) また一葉影を回して銀杏散る 秋葉 咲女 新藁の塚あたらしき影を引く 阿部 晴江 丹波栗よりも大きな栗ひろふ 五十嵐藤重 秋高し鉄塔越しの遠筑波 石岡ヒロ子 刻々と樹影濃くなる秋夕焼 上松 陽子 紫蘇の実や母の細かな備忘録 宇賀神利江 芒原子の声風に混じり来る 江連 江女 蝗捕りてふ学校行事昔あり 大野 静枝 作務衣着て語り部となる文化の日 加茂都紀女 折紙の重箱に詰む赤のまま 菊池 まゆ 石切場抜けて小春を授かりぬ 熊倉 一彦 露草の露に触れ行く車椅子 齋藤 英子 雲はみな西へ急ぎぬ烏瓜 齋藤 都 赤き茎みせて傾く蕎麦は実に 佐藤 淑子 句友より快癒の電話小鳥来る 柴山 要作 米磨ぎの常より柔く今年米 杉山 和美 たもとほる唐招提寺秋の暮 鷹羽 克子 透きとほる時の流れや鳥渡る 田所 ハル かりんの実凹凸固く意地つぱり 田原 桂子 打ち込める事の幸せ柿紅葉 中田 敏子 名の山も鴨来る沼も三毳かな 中村 國司 ポケモンの切手を求む文化の日 中村 早苗 秋の蝶ふはりと浮きてまた止まる 星 揚子 残菊の姿を矯めて誉めにけり 星田 一草 蛇穴に入る城山に烽火跡 松本 光子 愚痴を言ふつもりが聞いて文化の日 本倉 裕子 草もみぢ鬼怒の流れを細くして 谷田部シツイ 薄墨の会津ぐもりや菊人形 渡辺 加代 |
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令和4年2月号掲載 句会報 |
令和三年栃木白魚火 忘年俳句大会報 |
本倉 裕子 |
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今年もまたコロナウイルス感染症に明け暮れた令和三年でしたが、それを締め括る栃木白魚火忘年俳句大会が、十二月五日、二十四名の参加者により栃木県総合文化センターで開催されました。 ここのところ、一日の感染者は幾分下火にはなって来ていますが、新たなオミクロン株の出現により一段と警戒感が強まっています。 そんな中、昨年同様三密回避、マスク装着、室内換気等万全を施しての「リアル句会」開催となりました。 まだまだ全国規模の俳句大会が中止される中で、栃木白魚火の面々が一堂に顔を会わせることが出来たことは大きな喜びでした。 人と人が触れあうことはやはり人を動かす大きな原動力になることを実感しました。 出句された作品は各々充実しており、殊に星 揚子さんの「門までをゆつくり父の小春かな」は平明でありながら余韻のある句との評価が高く、会長はじめ大変人気のある一句でした。 次に曙、鳥雲同人、役員の特選句、並びに全員の作品をご紹介しつつ、栃木白魚火の今後に期待の持てる忘年俳句大会となりましたことをお伝えして、大会報とします。 曙・鳥雲同人・役員特選句 *星田一草 特選 門までをゆつくり父の小春かな 星 揚子 *柴山要作 特選 門までをゆつくり父の小春かな 星 揚子 *中村國司 特選 まつ黒な蒸気機関車銀杏散る 星 揚子 *加茂都紀女 特選 芽麦生ふ野州黒土縞模様 菊池 まゆ *星 揚子 特選 鵙の贄去年と同じ枝にかな 大野 静枝 *松本光子 特選 綿虫を攫ひし風に手を伸ばす 星田 一草 秋葉咲女 特選 門までをゆつくり父の小春かな 星 揚子 阿部晴江 特選 大根の葉ゆさゆさ運ぶ子の笑顔 秋葉 咲女 熊倉一彦 特選 薙白く光る男体山懸大根 菊池 まゆ 大野静枝 特選 ポスターをぴんと張り替へ今朝の冬 齋藤 英子 今日の一句(二十四名・五十音順) 子へ繋ぐ妣の手織りの秋袷 秋葉 咲女 譲られし席の温り寒の入 阿部 晴江 書道展早足で見る十二月 石岡ヒロ子 沈思黙考冬泉に鯉尾びれ振る 五十嵐藤重 冬紅葉空新たなる三毳山 上松 陽子 雑踏を繻子のマスクの婦人来る 江連 江女 枯れてゆく古墳の丘や松青し 大野 静枝 初雪の襞川の字の男体山 加茂都紀女 耳朶をゆつくり回す今朝の冬 菊池 まゆ 小さき手の摑み損なふ雪ばんば 熊倉 一彦 少年の投げてとけたる初氷 齋藤 英子 針を持つ指先見つむ一葉忌 佐藤 淑子 術後五年やつと賜はる小春かな 柴山 要作 枇杷の花紺屋の庭に伸子張り 鷹羽 克子 石ころを蹴飛ばしてゐる冬帽子 中田 敏子 まなぶたの重みひとりの日向ぼこ 中村 國司 人込みの中の一人や十二月 中村 早苗 とりどりの錠剤並ぶ置炬燵 奈良部美幸 まつ黒な蒸気機関車銀杏散る 星 揚子 綿虫を攫ひし風に手を伸ばす 星田 一草 蟷螂の影を大きく枯れにけり 松本 光子 奔放に生きて寂聴冬銀河 本倉 裕子 冬菜畑朝日差し込み耀へり 谷田部シツイ すくと立つ薊一輪返り花 渡辺 加代 |
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令和4年2月号掲載 句会報 |
坑道句会通信句会報 |
原 和子 |
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コロナウィルスの影響で集会などが持てぬまま二年が過ぎようとしています。坑道句会も例外にあらず、大事を取って句会を行わずに過ごしてきましたので、昨年に続き、通信句会を持つことにしました。会員三十三名の内、三十名の参加を得、スムーズに終えることができました。選者選は特選無しの十句、一般選は七句と致しました。結果(スペースの都合上、選者選の結果は、五句又は二句のみ抜粋して掲載)は後に記します。 さて、坑道句会の会員でありました今津保様が三月に、鳥雲作家の渡部幸子様が九月にお亡くなりになりました。今津さんは貴重な男性のお一人で、男性に似合わぬ素敵な俳句を詠まれました。また渡部様は故小林梨花先生の下、坑道句会のために一生懸命尽くしてくださいました。お歳の割にはとてもお元気で、吟行の際にも身軽気軽に私たちをご指導くださるとても明るい方でした。また吟行中、フレーズが次々出てくるという聡明さを持ち合わせていらっしゃいました。そんな大事な方々を失い、私たちはとても悲しい思いをしております。心からお二人のご冥福をお祈りいたします。 来年の一月には宍道湖畔にあります水鳥公園にて吟行句会を持つ予定です。コロナウィルスが蔓延しないことを願うばかりです。 選者選(掲載は五十音順) 安食 彰彦選 たわわなる柿を残して町しづか 榎並 妙子 夜も更けてかすかに聞こゆ虫の声 清水 順子 悔ひとつ花野の端に捨てにけり 西村 松子 庭師来て夫の残しし松手入 山根 恒子 誌友と行く桜もみぢの喫茶店 杉原 栄子 荒木千都江選 初雁や斐川野小雨に濡れそぼつ 久家 希世 賽銭の硬き音して秋の暮 松村れい子 生馬 明子選 神在の海真つ平ら大入り日 土江 比露 秋澄みて遥かなるかな隠岐の島 樋野美保子 久家 希世選 神様は賑はひが好き秋まつり 大菅たか子 からころと鼻緒柔らか秋深し 山本 絹子 竹元 抽彩選 秋晴や家並寄り添ふ小伊津港 小林 永雄 たをやかな茶畑の畝霧流る 松崎 勝 西村 松子選 木の葉すかせば切絵のごとし秋夕焼 落合 武子 田の色の残る晩稲を刈りにけり 船木 淑子 三原 白鴉選 鉢植ゑの花ほめらるる菊日和 井原 栄子 秋うらら移動販売車が止まる 川谷 文江 渡部美知子選 木犀の小径たどりて師の句碑へ 生馬 明子 その中に人工衛星星月夜 竹元 抽彩 高得点句 一〇点 秋入日今日がすとんと終はりけり 渡部美知子 九点 赤とんぼ句碑に日差しのぬくみあり 原 和子 七点 みづうみは大きな鏡いわし雲 荒木千都江 六点 家毎に柿の色づく里に住み 生馬 明子 白鳥来河口に旅の羽根濡らし 木村 以佐 巣に残る羽毛の揺れて燕去る 持田 伸恵 遠景に出雲富士置く鴨の群れ 渡部千栄子 五点 秋惜しむせせらぎに手を遊ばせて 荒木千都江 秋澄むや梵鐘の音の湖渡る 井原 栄子 秋さぶや家解く音の荒々し 木村 以佐 さざ波や一波ひとはに宿る月 小澤 哲世 神迎波のうねりの高くなり 福間 弘子 秋夕焼刈らるるもののみな刈られ 牧野 邦子 稲架襖這ひ上りゆく山の影 三原 白鴉 |
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令和4年3月号掲載 句会報 |
栃木白魚火新春俳句大会 |
柴山 要作 |
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去る令和四年一月九日(日)、栃木白魚火新春俳句大会が、栃木県総合文化センターに於いて盛大に開催された。 オミクロン株感染拡大の中、充分な換気と消毒、ソーシャルディスタンス等の配慮をした上で出席者二十一名の句会となった。 星田一草会長から、このコロナ禍にあっても俳句を続けることの意義や、季語に対して本意をふまえた上で、新しい角度からの作句を試みたい等、今年の抱負が述べられた。その後、中村國司さんに同人会長就任の祝意を表するとともに、記念写真撮影を行った。 今大会の出句は五句。選句は会員七句(うち特選一句)、役員、鳥雲・曙作家は十句(うち特選二句)で行われ、総数百五句の中からの選句となった。 成績上位者には表彰と賞品並びに特選賞が授与された。 役員の特選句と各々の一句は次の通り。 星田一草特選 傘寿まだ遊びの途中羽子をつく 加茂都紀女 寒に入るホットミルクの皺を吹く 阿部 晴江 加茂都紀女特選 裸木となりて銀杏の王者振り 阿部 晴江 板の間に正座し刻む節料理 佐藤 淑子 齋藤都特選 残照に雲のかがやく淑気かな 松本 光子 水平線徐々にあきらか初日出 江連 江女 柴山要作特選 百年の梁を軋ませ寒波来る 秋葉 咲女 寒鯉の力抜きたる泡ひとつ 松本 光子 秋葉咲女特選 吾子等より健在を問ふ初電話 佐藤 淑子 裸木となりて銀杏の王者振り 阿部 晴江 阿部晴江特選 百年の梁を軋ませ寒波来る 秋葉 咲女 巻き癖を正し広間の初暦 加茂都紀女 星揚子特選 仕舞風呂に足し湯たつぷり去年今年 菊池 まゆ 外濠のひかりとなりて鴨の陣 阿部 晴江 熊倉一彦特選 お腹蹴る小さき命と日向ぼこ 石原 緑 手拭で洗ふ母の背初湯殿 中村 早苗 大野静枝特選 初男体山凧糸ぐぐつと伸びにけり 渡辺 加代 七日粥米一握り研ぎにけり 石岡ヒロ子 中村國司特選 傘寿まだ遊びの途中羽子をつく 加茂都紀女 隣より煮物の届き年暮るる 谷田部シツイ 松本光子特選 月かうかう柚子たつぷりと露天風呂 谷田部シツイ 初男体山凧糸ぐぐつと伸びにけり 渡辺 加代 当日の一句(五十音順) 百年の梁を軋ませ寒波来る 秋葉 咲女 寒に入るホットミルクの皺を吹く 阿部 晴江 七日粥米一握り研ぎにけり 石岡ヒロ子 お腹蹴る小さき命と日向ぼこ 石原 緑 生姜湯や両手で包む母の碗 上松 陽子 水平線徐々にあきらか初日出 江連 江女 ふたごのパンダころころ転がり去年今年 大野 静枝 傘寿まだ遊びの途中羽子をつく 加茂都紀女 大鬼怒川の真夜の鉄橋初列車 菊池 まゆ 喪の家に寒見舞状届きけり 熊倉 一彦 てにをはを決めかねてをり冬の月 齋藤 英子 葛湯吹く失せもの出でし安堵感 齋藤 都 木の枝に鳥の影さす白障子 佐藤 淑子 俄か巫女の手足すらりと初神楽 柴山 要作 コンビニの灯の貫ける去年今年 中村 國司 衝動に駆られ踏みけり霜柱 中村 早苗 鳴き交はす間合ひゆつたり初鴉 星 揚子 泥洗ふ葱変身の白さかな 星田 一草 寒鯉の力抜きたる泡ひとつ 松本 光子 月かうかう柚子たつぷりと露天風呂 谷田部シツイ 初男体山凧糸ぐぐつと伸びにけり 渡辺 加代 |
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令和4年5月号掲載 句会報 |
令和四年度白魚火通巻八百号記念 |
白魚火東京句会 岩井 秀明 |
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東京には沢山の見どころがありますが、十月の新型コロナ感染の不安は残されており、全国大会会場の両国界隈に絞って吟行地をご紹介します。どうか感染症対策などに十分に留意され吟行をお楽しみください。 ○すみだ北斎美術館 ○横網町公園 ○旧安田庭園 ○国技館・相撲博物館 ○相撲部屋 ○大高源吾句碑 ○回向院 鼠小僧次郎吉は江戸時代後期の盗賊で大名屋敷だけを狙い盗みに入り、貧しい人に施した義賊といわれる。歌舞伎の演目として尾上菊之助の当たり役となっている。 ○芥川龍之介生育の地 ○本所松坂町公園 ○東京スカイツリー このほかにも上野、浅草、皇居、明治神宮など良いところは沢山ありますが、平成二七年六月号の東京大会のご案内を参照下さい。なお、両国界隈には「ちゃんこ料理」屋が軒を連ねています。新型コロナの状況が落ち着いていましたら、店の営業状況等をご確認されたうえで是非ご賞味下さい。
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令和4年6月号掲載 句会報 |
栃木県白魚火総会俳句大会報告 |
石岡ヒロ子 |
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令和四年度の栃木県白魚火総会・俳句大会が四月十日(日)、宇都宮市西生涯学習センターにおいて、二十四名出席のもと開催されました。 総会では、初めに星田一草会長の挨拶があり、次に柴山幹事長のコロナ禍で変更のあった行事報告がありました。続いて決算報告・監査報告、令和四年度の行事予定、会費改定・予算案の審議承認があり、役員改選の後、俳句大会に移りました。 俳句大会は、五句投句、十句選(うち特選二句)で実施されました。本年度最初の俳句大会でしたが、選句に苦労する秀句ぞろいでした。表彰は一位から五位、飛賞二名の七名で、すばらしい賞品に、受賞者の笑顔が満開でした。 役員の特選句は、次のとおりです。 星田一草 選 蝮蛇草きりりと前を向いてをり 奈良部美幸 灌ぐ茶に色を深むる甘茶仏 中村 早苗 柴山要作 選 子と並び辞書それぞれに春炬燵 石岡ヒロ子 遠筑波背を伸ばしては芋植うる 谷田部シツイ 加茂都紀女 選 シャツ腰に闊歩の嫗花菜風 柴山 要作 春風が眠り薬を置いてゆく 齋藤 都 齋藤 都 選 恐竜のやうな重機や蝶こゆる 田所 ハル 県道の中心線へ花の塵 中村 國司 星 揚子 選 大様に揺れてミモザの風を生む 星田 一草 我町の銀座通りに燕来る 渡辺 加代 熊倉一彦 選 春風が眠り薬を置いてゆく 齋藤 都 初蝶やずしりと受くる白魚火誌 本倉 裕子 本倉裕子 選 一瞬に空奪ひたる桜かな 熊倉 一彦 花の山フル回転の観覧車 石岡ヒロ子 秋葉咲女 選 堰越えて列正しうす花筏 柴山 要作 夏めくや日時計がまた動き出す 齋藤 都 阿部晴江 選 龍天に登り鯉の尾跳ね返る 松本 光子 春風が眠り薬を置いてゆく 齋藤 都 大野静枝 選 散る桜住宅街の開拓碑 上松 陽子 我町の銀座通りに燕来る 渡辺 加代 渡辺加代 選 激辛の御煎蛙の目借時 松本 光子 一瞬に空奪ひたる桜かな 熊倉 一彦 中村國司 選 蝮蛇草きりりと前を向いてをり 奈良部美幸 夏めくや日時計がまた動き出す 齋藤 都 松本光子 選 恐竜のやうな重機や蝶こゆる 田所 ハル よちよちと鳩の影追ふ日永かな 齋藤 英子 当日の一句 石蔵に米の書付花明り 秋葉 咲女 山門を闇に沈めて春の月 阿部 晴江 潮干狩どの子も波に尻濡らす 石岡ヒロ子 夕桜氏神さまに灯の点る 上松 陽子 三輪車の轍くつきり花の塵 江連 江女 北窓を開け掛け物を変へ誕生日 大野 静枝 桜舞ふ隅田川に架かる十二橋 加茂都紀女 ポンと手で叩く山椒の芽の香かな 菊池 まゆ 一瞬に空奪ひたる桜かな 熊倉 一彦 よちよちと鳩の影追ふ日永かな 齋藤 英子 夏めくや日時計がまた動き出す 齋藤 都 栃の芽の鏃となりて天を突く 佐藤 淑子 供へたる草団子の香妣笑める 柴山 要作 花楓影を映して神の池 鷹羽 克子 恐竜のやうな重機や蝶こゆる 田所 ハル 県道の中心線へ花の塵 中村 國司 春の闇墨磨る音の柔らかし 中村 早苗 蝮蛇草きりりと前を向いてをり 奈良部美幸 ひんやりと枝の切り口春夕べ 星 揚子 夕さりて散りゆく花の白さかな 星田 一草 野に遊ぶいちばんの歌詞くり返し 松本 光子 初蝶やずしりと受くる白魚火誌 本倉 裕子 遠筑波背を伸ばしては芋植うる 谷田部シツイ 荷をとけば母の匂ひや花の頃 渡辺 加代 |
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令和4年6月号掲載 句会報 |
浜松白魚火会第二十四回総会及び俳句大会 |
渡辺 強 |
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令和4年6月号へ |
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コロナ禍により総会が二年間中止となりましたが、今年度は令和四年四月二十四日アクトシティ浜松コングレンスセンターに於いて、会員六十余名参加にて開催いたしました。 新役員 続いて、白魚火賞・みづうみ賞・八百号記念作品など各賞の受賞者の表彰を行いました。
白魚火賞 浅井 勝子 今俳句大会は行事部の全国俳句大会のシステムの試行を兼ね、プロジェクター二台を配し、スクリーンに俳句を投影しながらの披講でした。初めての試みで戸惑う事もありましたが、無事に終えることが出来ました。 白岩 敏秀選 黒崎 治夫選 村上 尚子選 渥美 絹代選 野沢 建代選 大澄 滋世選 互選高得点句
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令和4年7月号掲載 句会報 |
白魚火リモート交流会(二年間の活動総括) |
幹事 中村國司、檜林弘一 |
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令和二年七月より、ZOOMによるリモート交流会が発足し、月二回の定例会を休むことなく継続してきた。ここで、これまでの活動の成果や課題などを整理して、今後の活動に生かしていきたい。 一 活動の振り返り/トピックス ①第一段階(令和二年七月~十二月) ・コロナウイルスの蔓延により札幌鍛錬会が中止となり、代替案をと模索していたが、北海道の会員に声掛けしたところ前向きな意見をいただいたので、鍛錬会関係者とともにZOOMによる交流会にトライすることとなった。この企画については、主宰、編集長の強力な後押しもあり、六月中旬、北海道、東京、浜松、名古屋、島根などを結んで十一名によるトライアル会合を開き、企画の趣旨や今後の進め方につき検討を行った。 ・第一回交流会は令和二年七月に開催された。参加者は十三名であった。浜松の安藤さん、広島の材木さんの若手二名も参加され、兼題「海水浴」、席題「香水」の句会を実施し、なんとかリモート句会実現の方向性を確認した。 ・以後、兼題一句、雑詠二句で月二回の句会を実施し、徐々に参加者も増加していった。特筆すべきは、パソコンに不慣れな方もパソコンを新規購入されて、現在も意欲的に継続参加されていることである。要はIT技術保有の有無は関係なく、「参加意欲」があるかどうかに帰着することが証明された。 ・初年度は、会員同士の繋がりを深めていくことも主眼におき、納涼会や個別テーマの対話会、忘年句会においては、ビンゴゲーム、年間得点ランキング発表などの余興を交えて交流を深めていった。年末の参加者は十七名となっていた。 ②第二段階(令和三年一月~十二月) ・令和三年初句会より待望の白岩主宰が参加された。主宰は、近くの電機店を巻き込んでパソコンとZOOMをすばやくマスターされたそうである。当面は御多忙のなか、月一回の参加により選句、ご指導を願うこととした。主宰の参加により、一段と引き締まった句会となっていった。 ・半年後には、参加者が二十一名に増加し、所用時間が三時間近くになった。合評などの中身が薄まることと、パソコン画面を長時間見ることの疲れもあり、十名ずつの二つのグループ分けを行うこととした。主宰には開催毎にどちらかの句会でご指導をいただくこととした。 ③第三段階(令和三年十二月~現在) ・令和三年の秋口には参加者が二十五名を超えてきたので、四つのグループ分けを行うこととした。六~七名/グループの句会とし、三句投句で、十分な合評時間をとり、約一時間半程度の句会となった。会員からは充実感の声も聞かれている。さらに四つの個別句会終了後、全員一同に会した総評の時間を三十分ほど設けている。ここでは各句会で発生した課題などを報告するとともに、主宰との質疑応答も行われている。 二 成果と課題 ・全国各地の句友と月二回画面上で句会ができることは、これまでなかったことであり、地域間の俳句の考え方や句作への取り組みの微妙な違いを知ることができ、新鮮な刺激を貰える場となっている。 ・主宰の参加により、主宰の生の声を頻繁に聞け、白魚火俳句の考え方を学ぶ場になっている。 ・これまで疎遠だった方同士も、この会をきっかけとして交流を深めることができている。 ・札幌地区においては有志でZOOM句会を立ち上げられた。各地でこういった動きが出てくることを期待したい。今後もこういった活動には強力な支援をしていきたい。 ・ZOOM活用は行事部の会議にも展開され、これまで集合して行っていた会議をリモートで効率的に行い、成果を出している。 ・さらなる拡大を目指したいところだが、現状は二十五名程度にとどまっており、参加者のハードルをさげる方策を考えていきたい。 三 本会における主宰のコメント抜粋 ・デッサン力は基本技術である。まずは十年でデッサン力をきっちりと磨くこと。必ず脱皮できる。 ・消しゴムで直せるような安易な俳句は作らない。 ・読者にわかる俳句をつくる。わがまま俳句は不要。わかる日本語を使う。 ・文法をきっちりと作句することは、立ち姿のよい俳句を作る。 ・仲良しサロンになってはならない。ある意味、たたき合う場でもある。鍛える場=成長の場でもある。 ・自己の俳句力の伸びた人は後輩の指導にあたる努力が必要である。 等々 四 今後の方針 コロナ禍がいまだくすぶる中、当面はもとの時代には戻れない。リモートによる各種の結社活動は今後も必須である。リモート句会はコロナ禍だからやるのではなく、今後の結社内の会員の交流や繋がりを深めるための必須のツールであると位置づけていきたい。おりしも白魚火は八百号という道標を通過した。九百号に向かって今以上に地域間、会員間の結束を強化していく必要がある。その一助としてリモート交流会を推進していきたいと考えている。皆様の積極的なご参加をお待ちしています。入会に関する各種サポートは随時行っています。 |
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令和4年8月号掲載 句会報 |
静岡白魚火 総会記 |
大塚 澄江 |
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令和4年8月号へ |
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目に鮮やかな新緑の美しい牧之原台地が、一番茶の収穫を終えた五月十五日。未だ終息の見えないコロナ禍の中、開催が危ぶまれましたが、二十五名の会員の出席をいただき、令和四年度の静岡白魚火総会・俳句大会を開催することができました。顧問で副主宰の檜林弘一氏につきましては、他県にお住まいのため、コロナ対策で昨年に引き続き、誌上にて御参加いただきました。 一 総会 二 俳句大会 鈴木三都夫名誉会長作品 檜林弘一副主宰作品 鈴木三都夫名誉会長選 特選 檜林弘一副主宰 特選 鈴木名誉会長の特選には、ご染筆の色紙が授与されました。 鳥雲同人特選及び当日の互選高得点句は以下のとおりです。 鳥雲同人選 特選 小村絹子選 特選 坂下昇子選 特選 辻すみよ選 特選 横田じゅんこ選 特選 大塚澄江選 特選 田部井いつ子選 特選 互選高得点句 |
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令和4年8月号掲載 句会報 |
旭川白魚火会句会報 |
吉川 紀子 |
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六月二五日(土)、旭川白魚火句会の例会がありました。当日は、句会のメンバーのうち、結婚、出産などで忙しかった若手のホープ三名プラス赤ちゃんが久しぶりに来てくれ、句会が賑わったので、お便りさせていただきました。 この日は、句会の最初に平春奈さん(旧姓富樫春奈さん)の結婚の御祝いをささやかですが、みんなでしました。仕事に新家庭に忙しい中で幸せいっぱいの春奈さん、句会ではフレッシュな句をたくさん披露してくれ、とても新鮮な刺激をもらいました。 そしてもうひとつ、この日は浅井まこと、ゆうこ夫妻が赤ちゃんを連れて参加をしてくれ、こちらもみんな大喜び!ママのおっぱいをごくごく飲みながら、おなか一杯になったら、乳母車でスヤスヤお昼寝。ゆうこママは、おっぱいをあげながら、清記したり、選句したりを器用にこなし、ぐずりだしたら、まことパパがおぶったり、抱っこしたり、まさに夫婦二人三脚の素晴らしい連係プレーにじいちゃん、ばあちゃん組の私達は、微笑ましく見守りながら、懐かしさと元気をもらい、とても楽しく、なごやかな句会を過ごしました。 この三人プラス赤ちゃんのおかげで、旭川白魚火会の平均年齢は大いに若返りました! 当日の一句(五十音順) |
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令和4年8月号掲載 句会報 |
令和四年六月坑道句会報 |
樋野 美保子 |
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令和4年8月号へ |
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コロナウイルスにより三年間開催を見合わせていた坑道句会ですが、ワクチン接種も四回目が始まり、感染状況も落ち着いてきたところから、六月二十七日(月)北浜、十六島周辺を吟行地として再開の運びとなりました。梅雨明け前のはっきりしない天候に気をもみましたが、幸い良い方にずれ、前日は風が強く、荒れていた海も凪いで、少し蒸し暑い一日ながら、心配していた雨も降ることもなく、開催することができました。
当日の結果
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令和4年8月号掲載 句会報 |
令和四年度栃木白魚火夏季俳句大会吟行会 |
星 揚子 |
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六月十九日(日)、宇都宮市の中心部にある二荒山神社、蕪村句碑、蒲生神社の吟行俳句会が行われた。前回は令和元年十一月十日(野木町、小山市)であったので、実に二年七か月振りである。コロナ禍で句会中止や紙上句会になっていたので、久々の吟行句会は参加者も前回と同じ二十名を数え、皆で吟行ができる喜びを感じた。
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令和4年9月号掲載 句会報 |
浜松白魚火会の吟行 |
山田 眞二 |
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まだまだ予断を許さないコロナ禍ではありますが、そんな憂うつな気持ちを吹き払う風を求めて、浜松白魚火会では、令和四年六月二十六日(日)、吟行を行いました。
代表選者選 |
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令和4年11月号掲載 句会報 |
令和四年実桜句会総会・吟行会報告 |
斉藤 妙子 |
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総 会
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令和4年12月号掲載 句会報 |
令和四年度栃木白魚火 秋季俳句大会吟行会 |
菊池 まゆ |
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九月二十五日(日)、日光市今市にある「瀧尾神社」、「杉並木公園」、「二宮尊徳記念館」、「日光市歴史民俗資料館」への吟行俳句会が行われた。前日まで台風十五号の影響が心配であったが、当日は台風一過の爽やかな秋晴れとなった。コロナ禍で外出も少なかったので、宇都宮から今市まで電車に乗ることができ小旅行の気分であった。参加者は十九名を数え、皆笑顔で輝いていた。
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