最終更新日(update) 2026.03.01
令和8年 白岩敏秀 作品
砂丘 砂丘の風 青表紙

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令和8年1月号に掲載

砂   丘
秋晴や砂丘歩めば靴に砂
空に星地に虫の音の増えて真夜
晴天を転がしてゐる芋の露
まつすぐに大山に向く案山子の目
音のなき雨の刈田となり暮るる
鵙猛る紺張りつむる朝の空
栗飯の弁当持たせ送り出す
紺深き砂丘の沖の秋の潮

令和8年2月号抜粋の目次へ 
令和8年2月号に掲載

砂丘の風
冬木立砂丘の風の抜けゆけり
綿虫や手のひらほどの蔵の錠
神主の木沓の走る七五三
飛石は順路に沿うて石蕗の花
木枯や衝動買ひをして戻る
力込め抜く大根の細身なる
城山は天守なき山冬北斗
熊撃ちの銃の冷たき光かな

令和8年3月号抜粋の目次へ 
令和8年3月号に掲載

青 表 紙
山茶花の雨に散りゆく赤さかな
浜千鳥夕日のしづく曳きて発つ
鴛鴦や子の温もりを胸に抱く
巻き直すマフラー首のコツと鳴る
しぐれ虹さびしい色と思ひけり
寒菊や追悼号の青表紙
新しきタオル浮かべて冬至風呂
寒卵割つて家族の数の音

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