最終更新日(Update)'19.03.01 | |||||||||||||||
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季節の一句 大庭 南子 |
「午後の手紙」 (作品) 白岩 敏秀 |
曙集・鳥雲集(巻頭6句のみ掲載) |
白光集(村上尚子選)(巻頭句のみ掲載) 田口 耕、森脇 和惠 |
白光秀句 村上 尚子 |
句会報 旭川白魚火「忘年句会」 下吉まこと |
句会報 平成三十年栃木白魚火 忘年句会報 中村 國司 |
句会報 栃木白魚火新春俳句大会 高橋 裕子 |
白魚火集(白岩敏秀選)(巻頭句のみ掲載) 渥美 尚作、塩野 昌治 |
白魚火秀句 白岩 敏秀 |
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季節の一句 |
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(島 根) 大庭 南子 |
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曙 集 | |
〔無鑑査同人 作品〕 | |
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雪しまく (旭 川)坂本タカ女 柚 子 湯 (静 岡)鈴木三都夫 大 寒 (出 雲)山根 仙花 買 初 (出 雲)安食 彰彦 新しき年 (浜 松)村上 尚子 龍 の 目 (唐 津)小浜史都女 |
九十九里 (宇都宮)鶴見一石子 淑気満つ (東広島)渡邉 春枝 蓄 音 機 (浜 松)渥美 絹代 雪 晴 れ (函 館)今井 星女 願 ひ 事 (北 見)金田野歩女 花 の 春 (東 京)寺澤 朝子 |
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鳥雲集 | |
巻頭1位から6位のみ | |
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師 走 (浜 松)大村 泰子 小春日和 (出 雲)荒木千都江 日向ぼこ (出 雲)渡部美知子 |
冬 の 梅 (藤 枝)横田じゅんこ 焚 火 守 (名 張)檜林 弘一 柞 の 森 (浜 松)林 浩世 |
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白光集 | ||
〔同人作品〕 巻頭句 | ||
村上尚子選 | ||
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田口 耕(島 根) 冬鳥の声につつまれ目覚めけり 森脇 和惠(出 雲) 夕時雨粥くつくつとしてきたる |
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埋火をつついて日暮早めけり 長編の小説五冊冬ごもり 山鳩のつつく冬日の水たまり 道案内サンタクロースの服を着て 日に遊べ風に遊べよ寒雀 欠けてゐるらしき日輪寒に入る 鬼柚子の転がしてあるカウンター 両の手に輪ゴムの跡や大晦日 自動ドア出て門松の風を受く 冬紅葉沓脱ぎ石の二間ほど 年の瀬の人の流れに加はりぬ 冬日和引佐細江にこふのとり 見えてゐて遠き夜道や火事見舞 わが背にはザック天には六連星 背なの子の寝息やはらか冬銀河 |
斎藤 文子 鈴木 誠 阿部 晴江 伊藤 達雄 萩原 一志 森田 陽子 檜垣 扁理 埋田 あい 野田 弘子 原田 妙子 髙添すみれ 豊田 孝介 秋葉 咲女 淺井ゆうこ 村上千柄子 |
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白魚火集 |
〔同人・会員作品〕 巻頭句 |
白岩敏秀選 |
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浜 松 渥美 尚作
枯尾花透かし夕日の沈みけり 磐 田 塩野 昌治 木曽谷の渦巻く風や冬の鳶 |
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白魚火秀句 |
白岩敏秀 |
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温かき色を灯して飾売る 渥美 尚作(浜 松) ジングルベルの歌が聞こえなくなると、街角のあちこちで露天の正月飾売りが始まる。通りすがり人や買い物客が、飾売りを取り囲むようにして飾りを選んでいる。玄関飾り、神棚の注連縄や輪飾り。これらの飾りには藁の青さや匂いの残っていて、清々しいものである。温かい色の灯がやがて来る正月の目出度さにつながっている。 影の来て不意に開きたる白障子 塩野 昌治(磐 田) 他家を訪問した時の出来事であろう。客間に通されて、冷えた体が暖房に温まってくると、やおら調度品などを見回す。しかし、見終わっても、まだ主人は現れてこない。何時、主人が現れるとも知れないので、正座は崩す訳にはいかない。足の痺れに耐えていると、障子に影が映ったと思うと不意に障子が開いた。訪問客の気持ちを見透かしたような「不意に開きたる」である。 島の絶壁隼の急降下 田口 耕(島 根) 名詞ばかりで作られた句。それでいて動きが感じられる。切り立った絶壁と急降下する隼の垂直な線。それらを押さえ込むような冬の荒天と荒波の水平な線。垂直な線を軸に水平な線が揺れ動く。島の冬の荒々しい情景を活写している。 忘年会締めは校歌となりにけり 小杉 好恵(札 幌) 久し振りに同窓会が開かれた。初めは思い出せない顔に戸惑いながらも、時が経つにつれ、酒が入るにつれて、だんだんと青春時代に戻ってきた。あちこちで思い出話に花が咲いている。二次会の話もまとまったのか、最後は肩を組んで蛮声をあげての校歌合唱となった。年末のひととき青春に戻った顔、顔が輝く。 初売りの干支の揃ひし飴細工 花木 研二(北 見) デパートのようなところの初売りの光景だろうか。透明な飴を竹串につけて、くるくると巻いて猪の形をつくり、美しく色づけをしていく。作られた飴細工は陳列台に並べられている。十二支が揃った干支の美しさに新年の目出度さがある。 風邪に寝てすこしわがまま言ひにけり 村松ヒサ子(浜 松) 体の調子が変だな、と思いつつ無理をしていたら、案の定、風邪で寝込んでしまった。普段が丈夫なだけに、家族の方が心配して色々と気を遣ってくれる。そんな家族に甘えてすこしのわがままを言ったという。きっと作者は自分がわがままを言うより、家族のわがままを許す人となりなのだろう。「すこしわがまま」につつましさが表れている。 煤逃や床屋の客のまた一人 熊倉 一彦(日 光) 年末に行う大掃除である。なんだかんだと理屈をつけて、逃げ出したもののこれといった行く先もない。取り敢えず馴染みの床屋に行ったところ、煤逃げとおぼしきご近所さんの先客。軽く挨拶を交わしたものの、お互いに煤逃げのことは一言も言わない。それが大人の付き合いというもの。 靴跡を比べてをりぬ雪の朝 羽柴ひろこ(旭 川) 随分と冷え込んだと思ったら、夜のうちに雪が積もっていた。庭では子ども達が雪に靴を踏み入れて、その大きさや深さを比べてはしゃいでいる。雪のために遊具で遊べなくなっても、子どもは直ぐに新しい遊びを見つけだす天才なのである。 初笑娘と同じタイミング 渡邉知恵子(鹿 沼) 居間でのことか台所でのことか、場所もきっかけも分からない。ただ、分かっていることは母と娘が同じタイミングで笑ったということ。母と娘の同じDNAがなせるわざか。 |
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