最終更新日(Update)'18.12.01 | ||||||||||||||
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季節の一句 原 みさ |
「欅 立 つ」 (作品) 白岩 敏秀 |
曙集・鳥雲集(巻頭6句のみ掲載) |
白光集(村上尚子選)(巻頭句のみ掲載) 渥美 尚作、落合 勝子 |
白光秀句 村上 尚子 |
句会報 白岩敏秀主宰をお迎えして 第六回東京・栃木白魚火有志合同吟行会 中村 國司 |
句会報 旭川白魚火 「鷹栖句碑の森」吟行会 淺井ゆうこ |
白魚火集(白岩敏秀選)(巻頭句のみ掲載) 高橋 茂子、内田 景子 |
白魚火秀句 白岩 敏秀 |
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季節の一句 |
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(雲 南) 原 みさ |
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診察を受けて帰宅、そして縁側に日向ぼっこをし、あんパンを頬張っている作者を想像して微笑んでしまった。 鏡みて作る笑顔や冬の朝 森下美紀子 寒さの厳しい冬の朝である。作者は朝起きて先ず一番に顔を洗いふっと鏡を見る。ぞくぞくと感ずる寒さ、しかし今日も忙しい。でも「さあ、今日も頑張るぞ!」とにっこり笑顔を作ってみる。その意気込みが感じられる句である。 |
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曙 集 | |
〔無鑑査同人 作品〕 | |
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天 高 し (旭 川)坂本タカ女 残 暑 (静 岡)鈴木三都夫 そばの花 (出 雲)山根 仙花 咳 (出 雲)安食 彰彦 桃 吹 く (浜 松)村上 尚子 維 新 博 (唐 津)小浜史都女 |
茸 汁 (宇都宮)鶴見一石子 竹 の 春 (東広島)渡邉 春枝 待 宵 (浜 松)渥美 絹代 終 戦 日 (函 館)今井 星女 化 粧 石 (北 見)金田野歩女 夜 寒 (東 京)寺澤 朝子 |
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鳥雲集 | |
巻頭1位から6位のみ | |
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木の実降る (藤 枝)横田じゅんこ 秋あかね (松 江)西村 松子 野 菊 晴 (東広島)源 伸枝 |
厄 日 (札 幌)奥野津矢子 彼 岸 花 (東広島)奥田 積 秋澄めり (群 馬)鈴木百合子 |
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白光集 | ||
〔同人作品〕 巻頭句 | ||
村上尚子選 | ||
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渥美 尚作(浜 松) 繋がるる二匹の仔山羊曼珠沙華 落合 勝子(牧之原) 日が落ちて風見えてくる百日紅 |
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捨てもせず納屋に転がる藁砧 向う鎚の空気ハンマー秋日和 しかと組む稲架に湖北の風の道 秋燕大宍道湖の水澄めり 菊の日や二人の話題ちぐはぐに 夕映えに呑み込まれたる赤とんぼ 大雪山はカムイの遊ぶ花野かな 書を読みて夜長の瞼閉ぢにけり 秋桜泣いてゐる子に声をかけ 老人にまだなりきれぬ敬老日 笊に溢るる抜菜摑めばひと握り 病窓に雲を見てをり敬老日 十六夜の街川音をたて流る 秋気澄む指呼に中海伯耆富士 冠水の稲田の畦に立ち尽くし |
脇山 石菖 鈴木 利久 佐々木よう子 小林 永雄 清水 春代 大野 静枝 石田 千穂 塩野 昌治 安川 理江 吉原絵美子 鈴木 ヒサ 宮﨑鳳仙花 江角眞佐子 朝日 幸子 柿沢 好治 |
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白魚火集 |
〔同人・会員作品〕 巻頭句 |
白岩敏秀選 |
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呉 高橋 茂子
石段に寺の歳月こぼれ萩 唐 津 内田 景子 懸命に育てしゴーヤー持て余す |
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白魚火秀句 |
白岩敏秀 |
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話しつつうなづきあうて衣被 高橋 茂子(呉) 卓袱台で向かい合いながら、夫婦で衣被を食べているところ。お互いの話に相槌を打ち、うなづきあいながら静かな時間が流れていく。話の内容が難しいことではないことは衣被から分かる。よき時代のホームドラマのような日常であるが、日常が詩になる為には、よく吟味された季語の働きが必要。十五夜の月が想像される衣被である。 懸命に育てしゴーヤー待て余す 内田 景子(唐 津) 毎日、水を遣り懸命に育ててきたゴーヤーが、ようやく収穫できるようになった。初めの二個や三個は珍しく大事に料理もし、家族も喜んで食べてくれた。ところが、収穫量が多くなるにつれて、家族も食べなくなり、ご近所へのお裾分けも迷惑がられる始末。毎日なりつづけるゴーヤーに溜息をついている作者。過ぎたるは猶及ばざるがごとしとはこのこと。 鍬につく土の頃合大根蒔く 山田ヨシコ(牧之原) 九月に入ると大根の種を蒔く。その前段の作業が畝作り。鍬が土を切る音がさくさくと気持ちよく響く。土が強く湿っていると鍬に土がついて、作業がやりにくいが、揚句は頃合いの湿りだという。大根の種が一番喜ぶ湿り具合である。太くて立派な大根への期待が膨らむ。 蕎麦の花白紙一枚伸べしごと 河島 美苑(東 京) 畑一面に咲く蕎麦の花は美しいものである。更には風が来て、花が一斉に白を靡かせるのも美事である。その隙間のない白さを「白紙一枚」と捉えた。これは作者が発見した新しい表現であり、手柄である。 静けさを水に映して良夜かな 三加茂紀子(出 雲) 今日は仲秋の名月。月の明るさに誘われてそぞろ庭歩きをしたのだろう。ふと見ると池に十五夜が映っている。その美しさに見入っていると周囲の物音が消えて、映っているのは月ではなく、静かさではないかと思われた。十五夜が誘うお伽噺のような幻想的な世界…。 らふそくを秋燈として地震に耐ふ 広瀬むつき(函 館) 平成三十年九月六日午前四時、北海道で震度七の地震が起きた。「北海道胆振東部地震」である。その後に続いた未曾有の停電。ブラックアウトである。いつもなら明るい秋燈のもとで家族の団欒がある。しかし、いまは心許ない蝋燭の灯りで地震の恐怖に耐えている。 草紅葉寢ころべば雲動き出す 藤原 翠峯(旭 川) 土手か野原を散歩していたのだろう。足許の秋草はすでに色付いている。その色付きに誘われるように寢転んでみた。空には秋の雲がゆっくりと流れ、地には頬を吹いた風が草紅葉を揺らしてゆく。かつての映画「青い山脈」を思わせる青春の香りのする作品。 父の愛なり吾が名の由来十三夜 埋田 あい(磐 田) 子どもの名前にも色々と流行があるらしい。随分と以前の女の子の名前は平仮名で二文字、続いて子のつく名前、今では振り仮名がないと読めない名前がある。しかし、いつの時代であっても、子どもの名前には親の願いや愛情が込められている。〈父がつけしわが名立子や月を仰ぐ 星野立子〉がある。 兄が持ち込む新米の重さかな 松原 政利(高 松) 農業を継いだ兄が今年も新米を持って来てくれた。田植えや稲刈りにも行かず申し訳なく思っているのだが、兄は頓着になく米袋を運んでくる。そんな元気そうな兄の姿にも老いの影が見える。長い間、父祖の田畑を守ってきた兄。「新米の重さ」は豊年の重さのみならず、兄への感謝が加わった重さなのであろう。 |
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