最終更新日(Update)'18.08.01 | |||||||||||||||
|
|||||||||||||||
|
(アンダーライン文字列をクリックするとその項目にジャンプします。) |
季節の一句 星 揚子 |
「始発列車」 (作品) 白岩 敏秀 |
曙集・鳥雲集(巻頭6句のみ掲載) |
白光集(村上尚子選)(巻頭句のみ掲載) 鈴木 利久、石川 寿樹 |
白光秀句 村上 尚子 |
句会報 静岡白魚火 総会記 横田じゅんこ |
句会報 函館俳句大会入賞作品紹介 広瀬むつき |
句会報 群馬白魚火会総会並びに句会 竹内 芳子 |
句会報 第五回栃木・東京白魚火 合同句会報告 萩原 一志 |
白魚火集(白岩敏秀選)(巻頭句のみ掲載) 斎藤 文子、原 みさ |
白魚火秀句 白岩 敏秀 |
|
|
季節の一句 |
|
(宇都宮) 星 揚子 |
|
炎天へ帽子の鍔を矯めにけり 江連 江女
|
|
|
|
曙 集 | |
〔無鑑査同人 作品〕 | |
|
|
北 辛 夷 (旭 川)坂本タカ女 八十八夜 (静 岡)鈴木三都夫 郭 公 (出 雲)山根 仙花 夕 端 居 (出 雲)安食 彰彦 グリムの童話 (浜 松)村上 尚子 水 鏡 (唐 津)小浜史都女 |
青 岬 (宇都宮)鶴見一石子 登 山 帽 (東広島)渡邉 春枝 桜 散 る (函 館)今井 星女 梅雨兆す (浜 松)渥美 絹代 ボート番 (北 見)金田野歩女 子規庵へ (東 京)寺澤 朝子 |
|
|
|
鳥雲集 | |
巻頭1位から6位のみ | |
|
|
薫 風 (浜 松)佐藤 升子 葉 桜 (出 雲)生馬 明子 短 夜 (浜 松)大村 泰子 |
夕 端 居 (藤 枝)横田じゅんこ 図 書 館 (宇都宮)星 揚子 母 の 影 (浜 松)弓場 忠義 |
|
|
||
白光集 | ||
〔同人作品〕 巻頭句 | ||
村上尚子選 | ||
|
||
鈴木 利久(浜 松) 方丈に山椒味噌の匂ひけり 石川 寿樹(出 雲) 夕薄暑明日には虚子の鎌倉へ |
||
|
留守多き交番梅雨の兆しけり しやぼん玉公園行きの風に乗り サングラス赤子泣かせてしまひけり 人見知りのなき子を膝に夏祭 山頭火の句碑ありなんぢやもんぢや降る ルピナスや裏山吾を呼んでをり 金魚売フランスの水飲んでをり 昼顔や砂丘の果ての波の音 大槙の幹のねぢれや風薫る 花楝空の青さにまぎれけり 十薬の花太閤の遺髪塚 初島を取り巻きてゐる卯波かな 初鰹捌く男の豆絞り うまごやし始業のチャイム鳴つてをり 六月や仕舞ひしままの腕時計 |
坂田 吉康 高山 京子 高田 喜代 森 志保 牧沢 純江 吉川 紀子 林 浩世 保木本さなえ 山本 絹子 鳥越 千波 稗田 秋美 松本 義久 山田 哲夫 小玉みづえ 久保美津女 |
|
|
白魚火集 |
〔同人・会員作品〕 巻頭句 |
白岩敏秀選 |
|
磐 田 斎藤 文子
縦縞のシャツ着て初夏のカフェテラス 雲 南 原 みさ 万緑や野見宿祢の土俵塚 |
|
|
白魚火秀句 |
白岩敏秀 |
|
カステラのざらめ卯の花腐しかな 斎藤 文子(磐 田) 卯の花腐しは咲いている卯の花を腐らせるほどに降る霖雨のこと。鬱陶しく気分の晴れないものである。そんな日に口にしたカステラのじゃりじゃりしたざらめの舌触り。普段なら上品な甘みで、食感のよいアクセントになる筈なのだが…。ざらめと卯の花腐しの意外性のある組合せが、梅雨に入る前の鬱陶しさを増幅しているようである。 沓音の涼しかりけり真菰祭 原 みさ(雲 南) 真菰祭は『真菰の神事』といって正式には『凉殿祭』という。出雲大社で六月一日に執り行われる。 橋ひとつ渡りて薔薇の人となる 原田 妙子(広 島) 橋を渡った辺りで薔薇展でもあるのだろう。初夏の涼やかな風の吹く橋を、気持ちよく渡っていった。薔薇園にはさまざまな色や形の薔薇が、よい香りとともに作者を迎えてくれた。美しい薔薇を見て廻っているうちに自分が薔薇の花になったような気分になってきた。花好きの作者であればこその仕合わせ感である。 物置をごそごそしていたら、金魚鉢を見つけてしまった。随分と前に子ども達と一緒に飼っていたのだろう。汚れを拭いているうちにまた飼ってみたくなった。そこで、早速金魚屋へと行く仕儀となった。見つけなければという思いも、ちらっと覗いている句。 兄弟は競争相手豆の飯 池森二三子(東広島) 兄弟といえども競争相手である。兄が褒められれば弟が発憤興起し、弟が褒められれば兄が発憤して頑張る。そして、お互いに競争しながら成長してゆくのである。しかし、いくら競争相手といっても兄弟は兄弟。仲の良いことは豆の飯が教えてくれている。 母の日も手甲取る間のなかりけり 山田ヨシコ(牧之原) 母の日は五月の第二日曜日。作者の住む牧之原では茶摘みの最盛期であろう。それが終われば田植えが始まる。母の日といえども手甲を取って、ゆっくりしている余裕はない。時期を外すことの出来ない農作業のきびしさが伝わってくる。 祭笛駆け出して行く豆絞り 坂口 悦子(苫小牧) 神社のほうから、祭笛が聞こえてきた。行きたくてむずむずして子どもが途端に、飛び出していった。短パンに祭法被を着て、小さい頭には可愛い豆絞りの鉢巻。脇目も振らず神社を目指す…。一目散とはまさにこのこと。 早乙女の裾を濡らして足洗ふ 島津 直子(江 津) 早乙女達が一日の労働を終わって小川で足を洗っているところ。〈早乙女の夕べの水にちらばりて 高野素十〉の情景が思い浮かぶ。 万緑の山へ真つ直ぐ橋渡る 渡辺 伸江(浜 松) 僕の前に道はない/僕の後ろに道は出来る/ああ、自然よ(略) (「道程」 高村光太郎) |
|
禁無断転載 |