最終更新日(Update)'18.06.01 | |||||||||||||||
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季節の一句 鈴木百合子 |
「民 話」 (作品) 白岩 敏秀 |
曙集・鳥雲集(巻頭6句のみ掲載) |
白光集(村上尚子選)(巻頭句のみ掲載) 保木本さなえ、遠坂 耕筰 |
白光秀句 村上 尚子 |
句会報 名古屋句会 檜垣 扁理 |
句会報 浜松白魚火会第二十回(創立三十周年記念)総会・句会 鈴木 誠 |
白魚火集(白岩敏秀選)(巻頭句のみ掲載) 塚本美知子、遠坂 耕筰 |
白魚火秀句 白岩 敏秀 |
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季節の一句 |
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(群 馬) 鈴木百合子 |
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曙 集 | |
〔無鑑査同人 作品〕 | |
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春 日 和 坂本タカ女 涅槃西風 鈴木三都夫 落 椿 山根 仙花 海ゆかば 安食 彰彦 四万温泉 村上 尚子 天 守 台 小浜史都女 |
里 桜 鶴見一石子 春 の 川 渡邉 春枝 巣 箱 渥美 絹代 兜太の忌 今井 星女 海 明 け 金田野歩女 残 花 寺澤 朝子 |
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鳥雲集 | |
巻頭1位から6位のみ | |
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遅 日 (浜 松)大村 泰子 桜 (宇都宮)星 揚子 春 愁 (松 江)西村 松子 |
木の芽張る (群 馬)鈴木百合子 苗 木 売 (東広島)挾間 敏子 桑ほどく (浜 松)早川 俊久 |
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白光集 | ||
〔同人作品〕 巻頭句 | ||
村上尚子選 | ||
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保木本さなえ(鳥 取) 啓蟄や一鍬ごとに土応ふ 遠坂 耕筰(桐 生) 大方は杞憂で終はり雛納 |
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卒業子母に論文見せてをり 音散らし拭く鍵盤の春の塵 病室の昼のおむすび山笑ふ 空の青啄んでゐる冬の鳥 目借時夢の続きを見たきかな 紅梅の一輪母の忌なりけり 野遊や木陰で分くるチョコレート 流さるるままに流れて春の鴨 開拓村の電信柱鳥帰る 啓蟄やタクシーに積む車椅子 バオバブの押し上げてゐる春の雲 花衣脱ぎてコーヒー豆をひく 鉄棒をくるりと回り卒園す 神棚に階ひとつ桃の花 校庭を囲む白樺木の根明く |
田口 耕 植田さなえ 大澤のり子 広瀬むつき 檜垣 扁理 早川三知子 宇於崎桂子 小村 絹代 石田 千穂 髙橋 圭子 古家美智子 大平 照子 朝日 幸子 佐藤 琴美 萩原 峯子 |
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白魚火集 |
〔同人・会員作品〕 巻頭句 |
白岩敏秀選 |
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牧之原 塚本美知子
かたかごの花や木洩れ日までも美し 桐 生 遠坂 耕筰 相撲花一匙ほどの土の上に |
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白魚火秀句 |
白岩敏秀 |
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かたかごの花や木洩れ日までも美し 塚本美知子(牧之原) かたかごは漢字で堅香子と表され、「片栗の花」の傍題となっている。山林の傾斜部に群生してひっそりと咲いている。 相撲花一匙ほどの土の上に 遠坂 耕筰(桐 生) 「相撲花」はすみれの花。「相撲草」は雄をひじはと言ってイネ科の草で別種、秋の季語である。 じわじわと野火近付きて葦倒る 中村 早苗(宇都宮) 土手の野焼きだろう。勢いよく走っていた野火は、水辺近くで身をひそめるようにじわじわと葦に近付き、瞬時に葦に飛びつく。葦は◦火だるまになりながらゆっくりと倒れていく。スローモーションのような描写が、読者の手に汗を握らせ、息を詰めさせる結果になった。 見下せば阿波の一国春霞 石川 寿樹(出 雲) 高所から俯瞰している図である。阿波の一国とあるから徳島城(別名猪山城)跡かも知れない。 春寒し愚痴のなかにも自慢あり 金原 敬子(福 岡) 相手の愚痴に相槌を打ちながら聞いていると、時折自慢めいた話が挿み込まれる。はて、この方は愚痴を聞いて欲しいのか自慢話がしたいのかと鼻白む思い。作者の思いを代弁する「春寒し」である。 目貼剥ぐ息の仕方を思ひ出す 淺井ゆうこ(旭 川) 隙間風を防いでくれた目貼を剥ぐようになると春である。冬の間、息をひそめるようにして寒さに耐えてきた生活も終わり。隙間風にもどこやら春の匂いがする。「息の仕方を思ひ出す」には春への開放感が弾けている。待ちに待った春の到来。 沈丁の香り濃くなる月夜かな 大原千賀子(飯 田) 沈丁は木犀や梔子と並び称される香りを持つが、どことなく妖しい香気がある。上ってくる潤んだような春の月に、香りを濃くしてゆく沈丁花。これから何かが始まりそうな予感のする句である。花は違うが高野素十に〈夜の色に沈みゆくなり大牡丹〉がある。 押し寄せておほらかに引く春の潮 谷口 泰子(唐 津) たっぷりと春の日を浴びながらざぶりと渚に寄せて、再びゆっくりと引いてゆく春の潮。「おほらかに」の措辞が悠揚迫らざる春の潮を彷彿とさせる。眼前の海は玄海灘であろうか。 |
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