最終更新日(Update)'18.04.01 | |||||||||||||||
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季節の一句 坂田 吉康 |
「海 光 る」 (作品) 白岩 敏秀 |
曙集・鳥雲集(巻頭6句のみ掲載)坂本タカ女 ほか |
白光集(村上尚子選)(巻頭句のみ掲載) 竹内 芳子、寺田佳代子 ほか |
白光秀句 村上 尚子 |
白魚火集(白岩敏秀選)(巻頭句のみ掲載) 飯塚比呂子、内田 景子 ほか |
白魚火秀句 白岩 敏秀 |
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季節の一句 |
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(浜 松) 坂田 吉康 |
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雲に乗る気分白木蓮の道 川上 征夫 |
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曙 集 | |
〔無鑑査同人 作品〕 | |
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鳰 (旭 川)坂本タカ女 ど ん ど (静 岡)鈴木三都夫 春 の 雪 (出 雲)山根 仙花 雪 華 (出 雲)安食 彰彦 春を待つ (浜 松)村上 尚子 報 恩 講 (唐 津)小浜史都女 |
日脚伸ぶ (宇都宮)鶴見一石子 春立てり (東広島)渡邉 春枝 春を待つ (浜 松)渥美 絹代 初 詣 (函 館)今井 星女 北 見 (北 見)金田野歩女 梅 真 白 (東 京)寺澤 朝子 |
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鳥雲集 | |
巻頭1位から6位のみ | |
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小 正 月 (多 久)大石 ひろ女 正 文 忌 (藤 枝)横田 じゅんこ 春 隣 (八幡浜)二宮 てつ郎 |
冬 帽 子 (出 雲)荒木 千都江 霜 の 夜 (浜 松)安澤 啓子 寒波来る (東広島)源 伸枝 |
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白光集 | ||
〔同人作品〕 巻頭句 | ||
村上尚子選 | ||
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竹内 芳子(群 馬) 一キロを歩いて駅へ冬うらら 寺田 佳代子(多 摩) 水底に化石の眠る寒の入 |
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よく動く猫のしつぽや日脚伸ぶ 葛湯吹き一番星のよく光る 日に出でて寒禽声を発しけり 初詣二百二段の男坂 ふくよかなる僧の耳朶春の風 待春の机に赤き貯金箱 待春や柵に仔山羊の顔並べ 突かれてまた燃え上がるどんどかな 白鳥や湖の向かうの美術館 早春や青空に張る電話線 冬雲や割れぬブラックチョコレート 卓上に置かれ息衝く冬の薔薇 真向ひに海の開けて麦を踏む 頂上の天神様に餅ひとつ 冬ごもり養生訓を読み返す |
高井 弘子 藤尾千代子 塩野 昌治 太田尾利恵 高橋 裕子 鈴木喜久栄 松尾 純子 横田美佐子 江⻆トモ子 西村ゆうき 内田 景子 横田 茂世 大石 益江 西山 弓子 荒木 友子 |
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白魚火集 |
〔同人・会員作品〕 巻頭句 |
白岩敏秀選 |
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群 馬 飯塚 比呂子
雪乗せてより雪吊りの落ち着ける 唐 津 内田 景子 抽出しの中手つかずに去年今年 |
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白魚火秀句 |
白岩敏秀 |
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雪乗せてより雪吊りの落ち着ける 飯塚比呂子(群 馬) 公園や庭園などの円錐形の雪吊り。綺麗に整っているが、どことなく弱々しく見える。ところが、雪が積もって、縄がぴんと張ると、どっしりと落ち着いて頼もしく見えてくる。一見、弱々しそうだが、いざとなると頼りになる人―周囲にも居そうである。 松過ぎてより血圧の落着けり 内田 景子(唐 津) 年末から正月にかけて、主婦は忙しい。子ども達が帰ってくると一層、忙しさに拍車がかかる。三が日が過ぎ、子ども達もそれぞれの家庭に帰るなどして、ようやく落着いてきたのは松納が過ぎてから。 雨垂れの明るきリズム雪解どき 陶山 京子(雲 南) 春の暖かな日差しのなかで、一斉に雪解けが始まる。早く落ちる雨垂れ、ゆっくりと落ちる雨垂れ。どの雨垂れも明るいリズムを持っている。雨垂れの弾むリズムが、生まれたばかりの春を見事に表現している。 ほめ言葉一つづつ添へお年玉 若林 眞弓(鳥 取) お年玉を渡すときは大抵、励ましの言葉を掛ける。例えば、「いたずらするなよ」「頑張れよ」等々。しかし、この作者はほめ言葉を添えて渡したという。ほめられることは嬉しいもの。きっと、お年玉の中身が何倍にも膨らんだ気持ちになったに違いない。子どもの嬉しそうな顔が見えてくる句である。 突つかれて再び猛るどんどの火 柴田まさ江(牧之原) 燃え渋ったのか、燃え尽きる寸前なのか。兎に角、どんどの火に勢いがなくなった。そこで、火掻き棒でつついたところ、再び燃え上がったという図である。我々の回りにも、何事もつついて急かさないと動かない人がいるもの。そんなことにも思いが及ぶ。 年の朝夫と真面目に挨拶す 中山 啓子(高 知) 普段が不真面目ということではない。年の朝―元旦の朝に慶賀を述べあったということ。〝始め良ければ全て良し〟という。年が改まっためでたい朝の挨拶である。 あたたかや百寿の母に叱らるる 吉原 澄子(東広島) 親ぐらいの年齢になると、子どもの頃に親に叱られた理由が〝ああ そうだったのか〟と分かってくる。しかし、その頃には親は既にいない。 子等帰り絵本一冊冬座敷 山本かず江(群 馬) 遊びに来ていた子ども達が忘れて帰った一冊の絵本。冬座敷にはさっきまで遊んでいた子ども達の姿があった。絵本にはそれを読む子どもの声があった。楽しかった時間が冬座敷と一冊の絵本で語られている。 寒晴や孕みし馬の脚馴し 佐藤 琴美(札 幌) 馬の仔は母馬のお腹の中に三百三十日ほど居て生まれてくるという。歳時記は仔馬を春季としているから、出産はそう遠いことではない。寒晴れの牧場を白い息を吐きながら牧場を歩く母馬にとって、長い冬が終われば新しい家族が増える。希望に満ちた脚馴らしである。 |
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