最終更新日(Update)'18.03.01 | |||||||||||||||
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季節の一句 寺本 喜徳 |
「日の温み」 (作品) 白岩 敏秀 |
曙集・鳥雲集(一部掲載)坂本タカ女 ほか |
白光集(村上尚子選)(巻頭句のみ掲載) 渥美 尚作、井上 科子 ほか |
白光秀句 村上 尚子 |
句会報 旭川白魚火会忘年句会 淺井ゆうこ |
句会報 栃木白魚火忘年句会報 秋葉 咲女 |
句会報 旭川白魚火会新年句会 淺井ゆうこ |
句会報 栃木白魚火新春俳句大会 江連 江女 |
白魚火集(白岩敏秀選)(巻頭句のみ掲載) 高橋 茂子、福嶋 ふさ子 ほか |
白魚火秀句 白岩 敏秀 |
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季節の一句 |
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(松 江) 寺本 喜徳 |
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雛納今年もなほす箱の角 吉野 すみれ あたたかや捲る亡父の農日記 関 登志子 |
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曙 集 | |
〔無鑑査同人 作品〕 | |
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初 暦 (旭 川)坂本タカ女 二俣城址・信康廟 (静 岡)鈴木三都夫 山 眠 る (出 雲)山根 仙花 軒 氷 柱 (出 雲)安食 彰彦 手 話 (浜 松)村上 尚子 豊後富士 (唐 津)小浜史都女 |
お 元 日 (宇都宮)鶴見一石子 初 日 (東広島)渡邉 春枝 大 根 (浜 松)渥美 絹代 年 賀 状 (函 館)今井 星女 乾 鮭 (北 見)金田野歩女 御霊久遠に (東 京)寺澤 朝子 |
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鳥雲集 | |
一部のみ。 順次掲載 | |
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霜 夜 (浜 松)大村 泰子 寒 鯉 (出 雲)渡部 美知子 跳ぬるシーソー (宇都宮)星 揚子 吹 越 し (群 馬)荒井 孝子 早 梅 (藤 枝)横田 じゅんこ 寒 夜 (浜 松)佐藤 升子 |
寒 四 郎 (苫小牧)浅野 数方 冬に入る (浜 松)阿部 芙美子 初 雪 (出 雲)荒木 千都江 竜 の 玉 (浜 松)安澤 啓子 神 在 月 (出 雲)生馬 明子 冬 の 鳥 (松 江)池田 都瑠女 |
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白光集 | ||
〔同人作品〕 巻頭句 | ||
村上尚子選 | ||
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渥美 尚作(浜 松) 山水に洗ふ土付き大根かな 井上 科子(中津川) スリップ跡きはどし雪の谷へ向く |
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消防車来てをり人の日なりけり 遠筑波山麦青々と広ごりぬ もどりたる句集に付箋冬あたたか 補聴器を付けて聴く音年詰まる 手袋の中のバス賃温もりぬ 司馬遼太郎読む鯛焼を尾から食べ 大空をからつぽにして今朝の雪 着膨れて気前宜しき人となる 煤逃の子にお使ひを頼みけり 賀状書く夫九十の背中かな 八寸の色鮮やかな草石蚕食ぶ 珈琲のミルクの渦や冬夕焼 八十八歳たしかに年の暮れにけり 裏山の木々が引つ張る冬の星 初氷みそ汁温め直しをり |
陶山 京子 谷田部シツイ 青木いく代 大庭 南子 牧沢 純江 中野 元子 高山 京子 三谷 誠司 高井 弘子 岡部 章子 中林 延子 鶴田 幸子 河森 利子 秋穂 幸恵 藤島千惠子 |
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白魚火集 |
〔同人・会員作品〕 巻頭句 |
白岩敏秀選 |
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呉 高橋 茂子
凍雲を断つや庭師の大鋏 群 馬 福嶋 ふさ子 重ね着をして温顔となりにけり |
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白魚火秀句 |
白岩敏秀 |
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ロープウェイ麓に戻し山眠る 高橋 茂子(呉) 一日に何度も山頂と麓を往復して、大勢の観光客を運んだロープウェイも、冬になって運行を止めることとなった。最後の客を乗せて静かに駅に着いた。 重ね着をして温顔となりにけり 福嶋ふさ子(群 馬) 「温顔」は「穏やかで、やさしい顔つき。温容」と辞書にある。 夜咄や退屈をまだ知らざる子 鈴木 利久(浜 松) かつては囲炉裏を囲んで、色々と夜咄が弾んだものだが、今は囲炉裏を見かけることはほとんどない。これは炬燵での夜咄かも知れない。 手踊りの指の先まで年忘れ 仙田美名代(群 馬) アルコールが心地よく体内を駆け廻り、忘年会がますます盛り上がってきた。そして始まった隠し芸で披露したのが手踊り。「指の先まで」の措辞に、年忘れの雰囲気にすっかり溶け込んで、楽しんでいることが分かる。 鉄橋に距離置く小さき鴨の陣 田原 桂子(鹿 沼) 小さい陣は子鴨を連れた一家族であろう。だから子鴨が鉄橋を渡る電車の轟音に、驚かないように距離を置いているにちがいない。子どもを守ることは人間も鴨も変わりはない。 元旦や我が田に見えしこふのとり 中林 延子(雲 南) コウノトリはヨーロッパでは赤ん坊を運んでくる鳥とされ、日本では国の特別天然記念物に指定されている。雲南市ではコウノトリを放鳥して保護に努めている。その鳥が元旦に、作者の田で餌を啄んでいたという。〝こいつぁ 春から縁起がええわい!〟というところか。作者は雲南市の人。 一畝を残して戻り日短し 山﨑 カネ(浜 松) もう少し、あと少しと頑張っていたが、とうとう日が暮れてしまった。冬は日が短い。仕事をし残した残念さが「残して戻り」に出ている。後ろ髪を引かれる思いである。 年賀状宝物とし読み返す 佐藤 愛子(雲 南) 普段、顔を合わせている人のであれ、遠く離れている人のであれ、年賀状が来れば嬉しい。それぞれの顔を浮かべたり、はて誰?などと首を傾げるのも楽しい。親しい人、疎遠の人からの年賀状は全て宝物。思い出を手繰りながら読み返している作者。ほのぼのとした味わいのある句である。 寒泳や真一文字の口ばかり 坪田 旨利(東 京) 寒中水泳を終えて、泳者が次々と浜に上がってくる。全身から滴る雫が浜を濡らす。冷たさに耐えた目はきらきらと輝き、口は固く結ばれている。困難なことをやり遂げた昂揚感が「真一文字の口」と表現された。 |
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