最終更新日(Update)'17.11.01 | |||||||||||||||
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季節の一句 計田 美保 |
「校倉造」 (作品) 白岩 敏秀 |
曙集・鳥雲集(一部掲載)坂本タカ女 ほか |
白光集(村上尚子選)(巻頭句のみ掲載) 保木本さなえ、吉田 智子 ほか |
白光秀句 村上 尚子 |
句会報 白魚火名古屋句会 安藤 翔 |
白魚火集(白岩敏秀選)(巻頭句のみ掲載) 檜林 弘一、森脇 和惠 ほか |
白魚火秀句 白岩 敏秀 |
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季節の一句 |
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(東広島) 計田 美保 |
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石蕗は黄に薬師如来の薬壺 脇山 石菖 夜神楽の笛に宮司の加はりぬ 石川 寿樹 |
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曙 集 | |
〔無鑑査同人 作品〕 | |
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夏 雲 雀 坂本タカ女 盆 鈴木三都夫 帰 燕 山根 仙花 風土記野 安食 彰彦 鳥 渡 る 村上 尚子 男波女波 小浜史都女 |
蓮 の 実 鶴見一石子 終 戦 日 渡邉 春枝 いわし雲 渥美 絹代 花火大会 今井 星女 大人の軍手 金田野歩女 燈火親し 寺澤 朝子 |
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鳥雲集 | |
一部のみ。 順次掲載 | |
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水 中 花 (牧之原)桧林 ひろ子 秋 め く (出 雲)武永 江邨 蓮 の 実 (出 雲)三島 玉絵 秋 の 蝉 (浜 松)織田 美智子 月 見 草 (浜 松)上村 均 初秋の光 (宇都宮)加茂 都紀女
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花 木 槿 (群 馬)関口 都亦絵 蝉しぐれ (松 江)福村 ミサ子 新 天 地 (群 馬)金井 秀穂 流 灯 (牧之原)坂下 昇子 秋 蝉 (八幡浜)二宮 てつ郎 地 蔵 盆 (浜 松)野沢 建代 |
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白光集 | ||
〔同人作品〕 巻頭句 | ||
村上尚子選 | ||
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保木本さなえ(鳥 取) 盆の客送り夜風を戻りけり 吉田 智子(函 館) えぞにうの丈なす中央分離帯 |
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霧襖開けて出て来るロープウェー 七夕の明るき月を見てをりぬ 煮返しのカレーの匂ひ法師蝉 夏終る食虫植物ふたを開け 揚花火空にハートを残しけり 秋空や人に似てゐる牛の咳 夕涼み流行の将棋子に教へ とんぼうを風に放てば蘇る サングラス羽目を外して遊びけり 包丁に息を合はせて冬瓜切る さうめんの二人の昼餉終戦日 昭和の書灯下親しく繙けり 虫喰ひの帽子八月十五日 山の畑晩生の瓜の良く育つ 性に合ふいつもの野良着文化の日 |
高山 京子 宇於崎桂子 高橋 茂子 山本 絹子 野田 弘子 森 志保 髙部 宗夫 富岡のり子 内田 景子 大石美枝子 山口 和恵 朝日 幸子 中野 宏子 植田美佐子 若林 光一 |
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白魚火集 |
〔同人・会員作品〕 巻頭句 |
白岩敏秀選 |
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名 張 檜林 弘一
睡蓮の水を平らにして開く 出 雲 森脇 和惠 大社への天平古道夏つばめ |
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白魚火秀句 |
白岩敏秀 |
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秋の浜呟きほどの波立つる 檜林 弘一(名 張) 海水浴で賑わった浜も、今は秋風の吹く浜に変わった。夏の賑わいを煽り立てたように打ち寄せていた波は、呟きほどの静けさ。静かに寄せて引く波のリズムは、夏へのノスタルジアを奏でているようだ。 不意の客ありし休日アッパッパ 森脇 和惠(出 雲) まさか!今日お出でになるとは。休みの日に寛いだ気持ちで、アッパッパを着て庭いじりしている時に不意の来客。ご近所さんなら兎も角、例えば、夫の上司などであったら大変である。作者の慌て振りが見えてこようというもの。眉間に皺を寄せてつくる俳句も悪くないが、ユーモアのある句がもっとあってもいい。 休暇明け小学校の窓が開く 長谷川 文子(雲 南) 一ケ月ものあいだ固く閉められていた小学校の窓が開いた。子ども達の声が教室に校庭に戻ってきた。二学期が始まったのである。開いた窓は新しいものが始まる合図。窓からは子ども達の明るい未来が展望できそうだ。 祖母のゐて父ゐて縁にまくは瓜 小玉みづえ(松 江) 真桑瓜は岐阜県真桑村(現在の本巣市)の特産であったところからついた名であるという。 一輪の薔薇剪るひびき今朝の秋 江連 江女(宇都宮) 暦の上だけと思っていても、秋立つと聞くと何となく気持ちが秋へ傾いてゆく。薔薇を剪った音さえも昨日とは違ってよく響く、と思う。秋立つ気分を鋏の音でさりげなく表現している。 天の川旅のひと日を船の上 溝口 正泰(磐 田) デッキに出てみると、海上は漆黒の闇の世界。聞こえてくるのは、低くひびくエンジンの音のみ。空には旅の幸先を祝うように天の川が横たわっている。旅程に組み込まれた一日だけの船旅を満喫している作者。〈秋の航一大紺円盤の中 中村草田男〉とまた趣を異にする。 秋立つ日子はあつけなく嫁ぎゆく 吉田 博子(東広島) 手塩にかけて育てた娘が結婚することになった。手落ちのないように色々と準備したのだが、式はマニュアル通りとんとんと無事に終わった。嫁ぐまでの年月に比べれば結婚式はあっという間の出来事。大事な娘を嫁がせる母親の喜びとさみしさが「あつけなく」に籠められていよう。 白木槿和尚の語る父の事 石田 千穂(札 幌) 父上を知っているといえば、それなりに高齢の和尚であろう。盆供養の時に遺影を見ながら語ったのであろうか。和尚がぽつりぽつり話す父の話に相槌を打っている。時には作者の知らない話もあったろう。父を語る和尚の懐かしそうな顔が浮かんでくる。父に対するよい供養となった和尚の話である。 小次郎も武蔵もをんな村芝居 坪田 旨利(東 京) 読み始めて新学説が現れたかと思いきや、村芝居であったとは! 夏の陽が夕日となりて波に消ゆ 森山真由美(出 雲) よく遊んだ海の一日。気がつけば夏の日が西に傾き、やがて夕日となって波に消えていった。頭上で容赦なく照っていた太陽が衰えつつ波間に沈んでいく。その時間の経過を「夕日となりて」と見事に捉えている。 |
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