最終更新日(Update)'17.12.01 | |||||||||||||||
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季節の一句 安澤 啓子 |
「逆 転」 (作品) 白岩 敏秀 |
曙集・鳥雲集(一部掲載)坂本タカ女 ほか |
白光集(村上尚子選)(巻頭句のみ掲載) 岡 あさ乃、飯塚比呂子 ほか |
白光秀句 村上 尚子 |
白魚火集(白岩敏秀選)(巻頭句のみ掲載) 三原 白鴉、斎藤 文子 ほか |
白魚火秀句 白岩 敏秀 |
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季節の一句 |
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(浜 松) 安澤 啓子 |
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着ぶくれて今を忘るる母とゐて 村上 千柄子 |
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曙 集 | |
〔無鑑査同人 作品〕 | |
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落 し 文 坂本タカ女 山 百 合 鈴木三都夫 秋 晴 山根 仙花 古 酒 安食 彰彦 鳥取砂丘 村上 尚子 傘をどり 小浜史都女 |
笑 ひ 栗 鶴見一石子 刈 田 径 渡邉 春枝 帰 燕 渥美 絹代 啄 木 碑 今井 星女 肩 車 金田野歩女 因 州 へ 寺澤 朝子 |
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鳥雲集 | |
一部のみ。 順次掲載 | |
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豊 の 秋 (宇都宮)星田 一草 因 幡 路 (東広島)奥田 積 赤とんぼ (藤 枝)横田 じゅんこ 厄 日 (苫小牧)浅野 数方 虫しぐれ (松 江)池田 都瑠女 秋 桜 (多 久)大石 ひろ女
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秋 深 し (群 馬)奥木 温子 影 法 師 (牧之原)辻 すみよ 酔 芙 蓉 (東広島)源 伸枝 火 吹 竹 (松 江)森山 暢子 秋惜しむ (栃 木)柴山 要作 初 雁 (松 江)西村 松子 |
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白光集 | ||
〔同人作品〕 巻頭句 | ||
村上尚子選 | ||
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岡 あさ乃(出 雲) 駅伝の幟百本小鳥くる 飯塚 比呂子(群 馬) 晩稲田の風に電車の傾ぎ行く |
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洋館の垣からたちの実の揺れて 黒猫の尾にふれて散る萩の花 白兎神社の白砂に影や秋闌くる 多勢の人が見てゐる松手入 赤い羽根さして洗濯日和かな コスモスや遮断機の影胸に来る 秋すだれ雨の気配となりにけり マニキュアを乾かしてゐる夜長かな 師の句集閉ぢ旅先にちちろ聞く 芋掘るや子芋孫芋曾孫芋 吾子の忌の庭に小鳥の声しきり 鈴成りのずずこに風の立ちにけり 色変へぬ松拝殿の昼灯し 印刷機出て反る紙や秋彼岸 鬼灯を買ひ三本のおまけ付き |
森田 陽子 鈴木 利久 安達美和子 鈴木 敬子 中野 元子 植田さなえ 塩野 昌治 斎藤 文子 松本 義久 渡部 清子 大滝 久江 西沢三千代 船木 淑子 永島 典男 佐藤 琴美 |
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白魚火集 |
〔同人・会員作品〕 巻頭句 |
白岩敏秀選 |
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磐 田 斎藤 文子
髪を梳く白露の鏡ひらきけり 出 雲 三原 白鴉 野の花を飾り陶工轆轤ひく |
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白魚火秀句 |
白岩敏秀 |
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糸瓜忌や机に古き疵のあり 斎藤 文子(磐 田) 秋の夜長に俳書を読んでいたところ、ふと、机に古い疵を見つけた。いつ付けたともしれぬ疵を眺めているうちに、今日は糸瓜忌だと気づいた。俳句の革新を目指しながら、病気で机に座ることが叶わなかった子規。食いしん坊だった子規。三十五歳の若さで亡くなった子規。子規のことを色々と考えながら、そこはかとない思いにかられる秋思のような九月十九日である。 積まれたる匣鉢の陰翳秋日濃し 三原 白鴉(出 雲) 匣鉢は「陶磁器を焼くときに用いる耐火粘土性の容器」と日本国語大辞典にある。こうばち、えんごろともいう。 梨売の時に目を遣る砂丘かな 森田 陽子(東広島) 鳥取で行われた全国大会が無事に終わった。全国から大勢の誌友に集まって頂き、楽しい大会となった。お礼を申し上げたい。 天を指し地をさし踊る夕べかな 篠原 亮(群 馬) 滑らかな動作と滑らかなリズム。「天を指し地をさし」は、まさに盆踊りそのものの所作である。これ以上加えることも、削ることもないぎりぎりの表現。「夕べかな」とした着地も心地良い。 ここ一番弾丸とびに秋の蟬 上武 峰雪(平 塚) 「ここ一番」とは、ここが大事な勝負どころということ。 秋の蚊の手を打つ音に落ちにけり 広川 くら(函 館) バシッと音がした途端に、すとんと落ちてきた秋の蚊。一撃必殺の離れ業である。蚊に血を吸われたとか、纏われるなどの句はたくさんあるが、蚊を仕留めた句はめったにない。しかも、「手を打つ音に」はうまい表現である。秋の蚊も狙った相手が悪かった。 稲架結ふや首筋太く農を継ぎ 大野 静枝(宇都宮) 農家に生まれ、農作業を見て育ち、そして農を継ぐ。これが自然のように思うのだが、現実は必ずしもそうはならない。しかし、この青年は立派に農業を継いでくれた。 大空に鳶舞ふ稲刈日和かな 大滝 久江(上 越) 越後平野の上空を鳶が悠然と舞っている。雲一つない上天気。朝から村中が一斉に動き、どこの田もコンバインの音が響いている。豊かな秋の稔りを祝福しているような稲刈日和である。 この地図の端にをりたり猫じやらし 安藤 翔(浜 松) 知らない町を旅して、地図を拡げて今いる位置を確かめている。来たルートを指でなぞって、探り当てたところが地図の端っこだったという。さて、地図のない方へ前進するべきか、引き返すべきか迷うところ。居る場所が地図の中央でなかったことにおかしみがある。 |
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