最終更新日(Update)'17.07.01 | |||||||||||||||
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季節の一句 中山 雅史 |
「嬰の顔」 (作品) 白岩 敏秀 |
曙集・鳥雲集(一部掲載)坂本タカ女 ほか |
白光集(村上尚子選)(巻頭句のみ掲載) 吉田 美鈴、坂田 吉康 ほか |
白光秀句 村上 尚子 |
句会報 栃木県白魚火総会及び祝賀会、俳句会 阿部 晴江 |
句会報 浜松白魚火会第十九回総会句会 鈴木喜久栄 |
句会報 浜松クリエイト句会「第一回浜松城公園吟行」について 大庭 成友 |
句会報 白魚火名古屋句会 野田 美子 |
句会報 旭川白魚火お花見句会 沼澤 敏美 |
白魚火集(白岩敏秀選)(巻頭句のみ掲載) 三原 白鴉、吉川 紀子 ほか |
白魚火秀句 白岩 敏秀 |
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季節の一句 |
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(浜 松) 中山 雅史 |
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曙 集 | |
〔無鑑査同人 作品〕 | |
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ひそひそ 坂本タカ女 星見えてくる白鳥の帰る声 色どりのふえゆく春の大地かな 清明や時を正しく打つ時計 蕗の薹や季節大事にして過ごす ねかせある粘土をずらす春蚊出づ 身支度の前の鏡や春めける ひそひそとはたがやがやとチューリップ 二日先三日先よむ髪洗ふ 花 片 々 鈴木三都夫 咲きそめて日々を見頃の桜かな 待ちきれぬ人等と覚ゆ花の宴 花三分咲いて天気は下り坂 命なりけり吾が郷関の山桜 山桜華やかにして奢るなし 着飾りて領巾振るしだれ桜かな 満開の花を甚振る風と雨 一日の桜へ下ろす夜の帳 五 月 山根仙花 日に乾くタオル真白五月来る 手鏡に五月の海を入れにけり 上を向いて歩かう五月の空真青 海見んと五月の峠越えにけり みどり子に見詰められたる五月かな 石投げて少年となる五月かな 子とつなぐ手のぬくもりも五月かな 絵手紙に五月の海の溢れをり 葉 桜 安食彰彦 歯をみがく時に鳴きだす蛙かな 春の日のこぼるる日差し一日旅 葉桜となりたる道を柩ゆく 葉桜の義勇の碑までつづきをり 伊勢神楽牡丹を褒めて帰りけり 籐椅子に余生と世事のつかれ置く 祖父父と使ふ籐椅子飴色に 遠雷や有為の奥山越してきて 八十八夜 村上尚子 つままれて鶯餅の口尖る 連翹や甘くなりたる鉤ホック 満開のこぶしは雲になるつもり 花吹雪浴び参拝の列に着く のら猫が通る狐の牡丹かな カステラにざら目の沈む春愁ひ 射的屋の客を見てゐる春日傘 舐めて貼る切手八十八夜かな 御 経 会 小浜史都女 長閑けしや川に川鵜とかいつぶり 花過ぎの開いてゐたる勅使門 小綬鶏に呼ばれて男立ちあがる 蝮草水音が嫌ひかも知れぬ 野いばらに絡まれながら蕨摘む 御経会の経の流るる松の芯 山あひに苗代ぐみの熟れてをり 鯉のぼりがやがやと来て園児去る |
巻繊御膳 鶴見一石子 白鷺を御神体とし鐘朧 御成街道杉鬩ぎ合ふ杉の花 咲ききつて白荒涼の花の山 杉並木神へとつづく春の雲 妻と孫巻繊御膳花見茶屋 くろがねの結び目硬き蝌蚪の紐 夜桜は紫暈し鬼女出ませ 川跨ぎ百を越えたる鯉幟 地 平 線 渡邉春枝 花菜畑吹きゆく風の海に抜け たんぽぽの絮のふはりと日本海 春光や消えては現るる沖の舟 春雪の立山連峰間近にす うららかや海になだるる千枚田 若芝に坐して引き寄す地平線 春夕焼消ゆるまで見て能登泊り 旅果ての朝市に買ふ螢烏賊 普茶料理 渥美絹代 幹太き白れん長屋門の中 花冷の木箱に衣の残り布 散り初めし桜の下のうさぎ小屋 鳥の巣にをりをり山羊の声とどく たつぷりと雨含む苔楓咲く ゆく春の恩師と囲む普茶料理 ぎつしりの板書五月の風とほる 萬福寺青磁の鉢に金魚飼ふ 卒 園 児 今井星女 卒園児拍手拍手でむかへられ 卒園児紺のスーツがよく似合ひ 園長の短き祝辞卒園す 第二部は短パン姿卒園児 歌が好き裸足が好きと卒園児 太鼓打つ法被姿の卒園児 側転も跳び箱も出来卒園児 卒園や六年保育今終はる 蓬 金田野歩女 暫くは美声楽しむ初雲雀 蝦夷地より貰ふ蓬の一握り 春燈を引き寄せひらく師の句集 さかむけは母の遺伝子花李 花守の贔屓チームの野球帽 蝦夷ぶりや六月谷間の立金花 五月晴もう中学生の顔つきに 郭公や農業倉庫開け放つ 青き踏む 寺澤朝子 不忍池の火点し頃や猫の恋 やはらかく目つむる春の月の出を 花冷えや句座の机は寄せ合うて パソコンに収まるカルテ養花天 落花霏々長谷川一夫墓碑此処に 花吹雪浴びつつ下る御殿坂 春宵や注がれて美酒となる一盞 流寓の地みな遥かなり青き踏む |
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鳥雲集 | |
一部のみ。 順次掲載 | |
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散 る 花 (牧之原)桧林 ひろ子 うぐひすの何の苦労もなささうに 疲れはせぬか立ちづめのつくしんぼ 散る花を髪にとどめて家苞に 葉桜が揺れ葉桜の影が揺れ やはらかな水無月の萩咲く気配 ふんばつてゐても流されあめんぼう 花こぶし (出 雲)武永 江邨 ゆつくりと日射しの移る花こぶし がやがやと団体の来し花こぶし 笙の音に始まる雅楽春祭 笙の音の高き響きに花散れり 残る花いたはるやうに小糠雨 旧き友来る約束の五月来る 春惜しむ (出 雲)三島 玉絵 春光を砕く飛沫やダム放水 もう鳴らぬ老の口笛百千鳥 花の山麓を列車過ぐる音 話声の磴を下り来る花の宮 葉桜の木蔭に句帖開きけり 暮れ泥む水面の春を惜しみけり 芽 吹 山 (浜 松)織田 美智子 飛び立てる鳥の光りて芽吹山 春風や門口に出て人を待つ よく晴れて山脈はるか花あんず 信号の青を待つ間の飛花落花 医科大学さくら吹雪の中にあり 雨音のかすか朝寝をしてをりぬ 春 光 (浜 松)上村 均 春光や更地の四隅幣を立て 山波の尽くるところに梅の里 好晴や燕の触るる草の波 耕すや野末に淡き海の帯 自転車の一群過ぎて陽炎へる 岩礁の波荒ぶなり松の花 紫 木 蓮 (宇都宮)加茂 都紀女 燕来る文殊の池の浮御堂 十一面観音菩薩紫木蓮 春の日のとつぷりと暮れ尼の宿 聖徳太子の絵巻に春を惜しみけり 石楠花の夕あかりして鎧坂 咲き満ちて風にふれあふ白牡丹 |
入 学 (群 馬)関口 都亦絵 桐子、蓮てふ名の双子入学す チューリップの花を越え来し児らの声 マニキュアの手話の手花の空に舞ふ 神杉の根方日の射す蝮草 里人と心かよはす新茶かな 水槽に山女さばしる道の駅 さくら咲く (松 江)福村 ミサ子 真直ぐに走る畦火は叩かれず 野火果ててなほも昂ぶる勢子の声 捨て積みの榾木や春子育ちをり 戦争を知る樹知らぬ樹さくら咲く 永き日やウォーキングコース変へてみる 一本の電話に春愁解かさるる 花 筏 (群 馬)金井 秀穂 ふつくらと蕊金色の紅椿 うぐひすや遥かに雉子の声のして 竹の葉の千切れんばかり春疾風 張り詰めて鯉の見えざり花筏 折からの花びらも飲む鯉のぼり 踊子草押し合ひへし合ひつつ踊る 草 競 馬 (牧之原)坂下 昇子 花辛夷空のほぐれて来たりけり 初燕戸籍調べの婦警来る 眠る子の笑ひ出しさうチューリップ 前山も背山も茶の芽吹き始む 柔らかき茶の芽両手に包みけり コースなどあつてなきもの草競馬 黄金週間 (八幡浜)二宮 てつ郎 帯状疱疹ずつきんぴりと日の永し 山吹や何かと言へば医者通ひ 紫荊海光といふ遠きもの 黄金週間始まる病一つ足し 昔々メーデーの列にゐしことも 春は行く痛み止めとふもの服めば 代を掻く (浜 松)野沢 建代 マニアとは饒舌ぞろひ桜草 食べごろの楤の芽採れぬ高さかな 釣糸に誰彼触れて浦島草 ひと字を賄ふ水や代を掻く 竹藪に人の気配や麦は穂に 雨蛙棚田の空のよく晴れて |
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白光集 | ||
〔同人作品〕 巻頭句 | ||
村上尚子選 | ||
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吉田 美鈴(東広島) 駅頭の絶えぬ靴音朝ざくら 坂田 吉康(浜 松) 水底を鯉が濁らす桜東風 |
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鳥の影よぎりふらここ揺れにけり 健脚でありし日もあり山桜 春風が捲る植物図鑑かな 春の虹片脚高層ビルに掛け 花の雨片足立ちのフラミンゴ 独り居の夜や水槽の蛍烏賊 幣辛夷ぬかるみに足取られけり さざ波を被りて伸ぶる蘆の角 一ユーロの切手で届く花便り たんぽぽの絮は飛鳥の首塚へ 薫風や竜の口より手水受く 鯉幟空を元気にしたりけり 参道に海の音きく華鬘草 矢車草の色ごちやまぜに吹かれをり 蛍烏賊大き器の底にあり |
西村ゆうき 金子きよ子 花木 研二 村松ヒサ子 髙部 宗夫 永島 典男 宇於崎桂子 鈴木けい子 山田 眞二 稗田 秋美 江連 江女 橋本 快枝 荒木 友子 山本 美好 榛葉 君江 |
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白魚火集 |
〔同人・会員作品〕 巻頭句 |
白岩敏秀選 |
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出 雲 三原 白鴉
菜の花や夕陽を乗せてゆく電車 旭 川 吉川 紀子 空の青笹のあをさや芽吹山 |
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白魚火秀句 |
白岩敏秀 |
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菜の花や夕陽を乗せてゆく電車 三原 白鴉(出 雲) 裏山の吾しか知らぬ鳥の恋 吉川 紀子(旭 川) 祝儀値に先の明るき新茶かな 山田ヨシコ(牧之原) 緩みなき轆轤の音や夏隣 福本 國愛(鳥 取) 蒼天の包んでゐたる桜かな 太田尾利恵(佐 賀) 桜餅食ふ引越しの荷を囲み 池谷 貴彦(浜 松) 囀や嬉しき事はすぐ口に 藤尾千代子(東広島) すぐ帰る訳にもゆかず柏餅 金子きよ子(磐 田) |
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