最終更新日(update) 2011.02.28 | |||
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円坐A 「日本平、久能山東照宮」吟行句会 | |
平成23年2月6日実施 | |
円坐A 河合ひろ子 | |
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立春も過ぎ日毎に暖かく絶好の吟行日和となった2月6日(日)、この度国宝に指定された静岡の「久能山東照宮」を見学、吟行したいと円坐A句会より15名、B句会4名、C句会3名の、男女約半数ずつの計22名は全員時間励行にて浜松駅を朝8時、東名高速道路で静岡の日本平を目指し出発した。 バスの中では楽しそうな会話や、外の景色を静かに眺めている方もいて、穏やかな春霞の中を順調に10時前には日本平に到着した。富士山は霞の中に隠れて見えず残念ではあったが、紅白の梅の咲く日本平は梅祭りで賑わっていた。 ここで参加者全員での記念写真を、いつものカメラマンの大城さんがパチリ。 此処からはロープウェーで久能山東照宮へ渡り、それぞれ往復切符を手に約2時間半の自由行動となった。 ゴンドラは葵御紋の付いた御籠のイメージのロープウエ―で久能山に到着。快晴であれば東には富士山、眼下には駿河湾、伊豆半島が一望できる名勝地であるが、生憎今日は八方ぼんやりと、春霞で残念であったが、暖かな日に恵まれたことが吟行には幸いであった。 国宝久能山東照宮の脇の立札に「御遺訓、先づ己が好む所を避けて、己が嫌う所を務むべきこと」書かれていました。正にその通り解っていても実行するには努力がいります。 塗り替えられたばかりの極彩色豊かな東照宮を拝し博物館へと歩を進めると、もうこの辺りでは句帳を手にじっくり見詰める皆さんの姿こそ俳人そのもの。 大勢の人達で賑わい始める頃には、私達は帰りのゴンドラに乗り、日本平に戻ってきた。 役員の弓場さん、阿部さんの計らいで午後1時20分に昼食、句会場となる清水区南部交流センターに到着。先ずは大城さんの自家製の美味しいお茶を一服頂き落ち着いたところで、次は本日の吟行会のもう一つの目的である、佐藤升子さんの平成23年度白魚火賞受賞のお祝い会となった。白魚火2月号に上村均先生からのお祝いのお言葉が丁寧に書かれておりましたが、改めて皆さんで喜びの拍手と花束を差し上げ、升子さんより御礼の言葉と、参加者に短冊を頂きました。これからのますますの活躍と健康をお祈り致します。 私はまだ句の整理のつかぬまま句会時間となりました。5句投句の6句選にて、短い吟行時間でしたが佳句が沢山あり選ぶのも大変でした。 退館時間の3時30分に急かされ外に出ましたら、久しぶりの雨が少しあり、皆さんの普段の行いが今日に現れたのでしょう。本当に楽しい吟行日和でした。 時間も予定通りに帰りのバスの中は気持も緩み、皆さんお疲れの様子。焼津の魚センターに寄りお土産を買って帰路、渋滞にも合わずバスはひたすら浜松へ向かい、6時前に予定通り到着し、今日の無事を喜び解散となった。役員の皆様本当にご苦労様でした。感謝致します。 |
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「日本平、久能山東照宮」吟行 一句抄 | |
葵紋威光を今に寒の明け 藪椿日本平へ九十九折り 大川の流れも橋も霞みけり 早春や急階段に足すくみ みくじ結ふ綱を揺らせて春の風 春隣作法書かれし賽銭箱 寒禽の声が飛び込む屏風谷 ゴンドラの寒林のたにひと跨ぎ 島左近所用の兜八重椿 山頂のパラボラアンテナ山笑ふ 神域は全て坂なり梅の花 吟行の一人歩きや山笑ふ 春きざす塔の礎石の大蘇鉄 ゴンドラに護符の祀られ山笑ふ 雨樋に葵の御紋木の芽吹く 春うららロープウェイは姫駕籠で 家康の遺訓は努力春立てり 紅梅の未だ日の浅き久能山 紅白の梅に野点の薄緑 浅春の絵馬満願の音立つる 春めきて眼下眩しき駿河湾 廟の鍵固くありけり梅二月 |
修 和子 欽四郎 くに子 升子 順一 忠義 務 照代 信昭 均 ひろ子 宏子 浩世 芙美子 誠 正美 宗夫 安子 泰子 幸雄 葉子 |
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日本平ロープウエーのゴンドラ内。 |
東照宮より見下す、駿河湾と 石垣いちごのビニールハウス群。 |
久能山東照宮。 |
句会前に腹ごしらえ。 |
日本平駐車場にて参加者全員。 |
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