最終更新日(update) 2014.12.03 |
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平成26年12月号より転載 |
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発表 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
平成二十六年度 第二十二回「みづうみ賞」発表 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
第二十二回応募作品について予選・本選の結果、それぞれ入賞者を決定いたしました。御応募の方々に対し厚く御礼申し上げます。 平成二十六年十一月 主宰 仁尾正文 |
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(名前をクリックするとその作品へジャンプします。)
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みづうみ賞 1篇 | |
大村泰子 (浜 松) 百 葉 箱 寒明けや薄くれなゐの魚の鰭 早春の賃取り橋を渡りけり 校庭の巣箱が少し傾きぬ 退屈な尻尾の動く春の鹿 味噌樽の箍のささくれ辛夷咲く 万緑に吸ひ込まれゆく水の音 梅雨茸の傘ひとところ破れをり 刺網に海鵜は近くまたちかく 干草の匂ひの中の母遠し 桑の実や衿に飛び込む山の雨 印鑑に息吹きかけて震災忌 竹を伐る漢の顔のよかりけり 鬼の子に留守をたのんで来りけり 山芋の端藁苞をはみ出せり 猟犬の耳敧つる山の音 植木屋の師走の梯子伸ばしけり 才蔵の帰り仕度のはやばやと 寒の水ゆたかに使ひ匙磨く 小正月箪笥の隅に日が当たり 冬すみれ百葉箱に鍵二つ |
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受賞のことば 大村泰子 |
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この度、思いがけない「みづうみ賞」決定の通知を戴き、喜びで胸がいっぱいになりました。「みづうみ賞」に向って、これまで何度も挑戦してきました。最初は、予選通過することもなく、その内、選外佳作、佳作、秀作と、回を重ねるごとに賞をいただける様になり、応募する力となりました。目標に向って、継続をしてきて本当に良かったと思っています。 これまで、未熟な私を育ててくださいました仁尾主宰をはじめ諸先生方、句友の皆様に心より感謝とお礼を申し上げます。これからも奥の深い俳句の壁にぶつかりながら、平明で明るく誰にでも理解出来る作品を心掛け、精進致したく思っております。 住所 静岡県浜松市 生年 昭和二十五年 |
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